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沖縄・八重山津波の周期は600年

2017-12-18 | 地質
 津波は地震などで海底地形が急に変化して発生する。津波の波長は、数百キロメートルにもなることがあり、巨大な津波は、押し寄せる水の力で海底の物まで破壊して運ぶ。そして、津波は東日本大震災を起こした日本海溝の地震と同様に、一定の周期で繰り返す性質がある。
 大津波の威力を物語る国の天然記念物が、先島諸島の石垣島にある。津波によって打ち上げられた、いくつもの大きな「津波石」だ。差し渡しが10メートルを超える巨岩もある。石垣島を含む八重山列島の近くでは、1771年に「八重山地震」が起きた。津波石は、そのとき発生した八重山津波や過去の大津波で、打ち上げられたり移動したりしたと考えられている。八重山地震では石垣島を中心に津波の被害が大きく、約1万2000人が溺死した。八重山地震は、この地域の南側の「琉球海溝」で起きたとも考えられている。
 静岡大学防災総合センターの安藤雅孝客員教授らの研究グループは、石垣島と宮古島の計8か所で溝を掘って津波後の地層を確かめてみたが、農地改良などで古い地層が壊されていることが多かった。それでも見つけたのが、石垣島の牧場だった。ここに、深さ2m・長さ120mの、ほぼ海から内陸に向かう溝を掘り、そこに現われた地層を分析した。
 結果、海から運ばれたとみられる二枚貝を含んでいる4つの層が確認できた。生き物が死んでから現在までの年数を推定できる「放射性炭素年代測定」で調べたところ、いちばん新しい層は1771年の八重山津波に対応し、ほとんど同じ規模の津波が過去約2000年に計4回あったことが分かった。繰り返しの平均間隔は約630年だった。
 ◆天然の放射性元素の生成
 天然の放射性元素には、地球ができた時から存在するものと宇宙線で作られるものがある。
 地球に降り注ぐ宇宙線(主に太陽から)は、非常に大きなエネルギーを持ち、大気中の元素とぶつかり各種の放射性元素を作る(極めて微量)。生成された放射性元素は、エネルギー的に不安定であり、時間とともに崩変して安定元素(核種)となる。
 ☆生成される放射性元素
 生成放射性元素  最終元素  半減期(年)
  14C       14N    5.73*10^3   窒素から生成
  10Be       10B    1.51*10^6   窒素・酸素から生成
  26Al       26Mg    7.16*10^5   アルゴンから生成
    その他(3H、36Cl など)
 ☆炭素同位体の含有量
 自然界ではほとんどの炭素が12Cであり、宇宙線で生成された14Cは、極めて微量である。
 また、放射性元素は宇宙線で作られるので、照射量が変動すると元素量も変動する。
  炭素同位体    存在比
   12C       98.90%
   13C       1.10%
   14C(放射性)  約1兆分の1

 天気は晴れ。気温は低く、最高気温5℃・最低気温-2℃。畑を見たら氷が張ってた。
 散歩で見つけた”ピラカンサ”の実。まだ食べられずに残っている。”ピラカンサ”は、バラ科トキワサンザシ属(Pyracantha) の種類の総称である。日本では赤色の実の”トキワサンザシ:常磐山査子”、黄色の実の”タチバナモドキ:橘擬”、赤色の実の”カザンデマリ:花山手毬”の3種類が多く栽培されており、これをピラカンサと一括りで呼んでいる事が多い。この実は、黄色なので、”タチバナモドキ:橘擬”かな。
 ピラカンサ
 バラ科トキワサンザシ(ピラカンサ)属
 常緑低木
 開花時期は4月~6月
 花は小さく、白い5弁花
 果実は径2cm位で赤・橙・黄色に熟す、見頃は10月~12月
 ピラカンサと呼ばれる
  トキワサンザシ(常盤山櫨子) 学名:Pyracantha coccinea
   果実は鮮紅色に熟す。カザンデマリと相似し区別しにくい
  カザンデマリ(花山手毬)   学名:Pyracantha crenulata
   果実は赤い。別名ヒマラヤトキワサンザシ ピラカンサ
  タチバナモドキ(橘擬)   学名:Pyracantha angustifolia
   果実は橙(黄)色
   別名:細葉常盤山査子(ホソバトキワサンザシ)


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