日々の寝言~Daily Nonsense~

宮沢賢治とブルックナー

宮沢賢治についてのエントリーと
ブルックナーについてのエントリーを書いたが、
ほんとうは、この二人が似ている?
ということを書きたかった。

土田さんの文章の中の
素朴で田舎者然とした
ブルックナー像を読んでいて、
宮沢賢治を連想したのだ。

どちらも、聖と俗をあわせもち、
どちらにも偏らずに、矛盾もなく、
自然と宗教にとても近いところで
自然や神仏と交感しながら生きていた、
というように思われる。

恰好を気にしなかったり、
創作を支える集中力が高かったり、
作品を何度も推敲、改訂したり、
というところは、
アスペルガー的な雰囲気も
かなり感じさせる。

同じようなことを感じている人は
いるのでは?と思って検索したら、
ブルックナーと賢治さんの思い出
というタイトルのブログ記事があった。

ブルックナーの弦楽五重奏を聴くと、
> 遠い思い出の中の、夏の小岩井農場の
> 光と風に包まれているような気分になる。

と書かれている。

弦楽五重奏はまだ聴いていないので
今度聴いてみようと思う。

ところで、賢治は音楽が好きで
SP レコードを聴いていて、
レコード屋で恋人と出会ったりしていた
というのは「賢治の食卓」に
描かれているのだが、
ブルックナーの音楽は聴いていたのだろうか?

と思って調べてみたら、なんと、
哲学者の黒崎政男さんの
ブログが見つかった。

富士レコード社主催のSPレコードコンサートで
「宮沢賢治が聴いたSPレコード」の話しをする(動画あり)


この記事や、他の情報によると、
ベートーヴェンやシューベルト、
シューマンやショパン、ドビュッシー
などはあるが、どうやら、
ブルックナーは聴いていないようだ。

ブルックナーの音楽はまだ
日本に入ってきていなかったらしい。

賢治がブルックナーを聴いたら
何を感じたのか、は興味深いところだ。

バッハもないというのも少し意外。

ちなみに、ますむらひろしさんの絵で
アニメ化された「グスコーブドリの伝記」
の音楽の一部には、ブルックナーが
使われているらしい。

このアニメもまだ見ていないので、
どこかで借りて見てみたいものだ。
すぐ泣いてしまうと思うが・・・
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