このはな日記

マスキングテープ専門店このはな店長日記。
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ラスト・フレンズ

2008年06月20日 11時32分07秒 | Weblog
昨日最終回でしたね。
(重たい感じで)たまにしか観てなかったんだけれど
視聴率が最近のドラマのなかで、いいらしい。
で、観てみた。

デートDV・シングルマザー・性同一性障害・セックス恐怖症・自殺

登場人物のキーマン全てが重たい課題を抱えている。
ほんと連ドラの中では
描ききるのにたいへんだろうなと思うほど重たい。

みちる(主人公・長澤雅美)が赤ちゃんを産む。
その赤ちゃんを、るか(主人公)が抱き
赤ちゃんにこう言う
「よく生まれてきたね。いろいろあるけれど、楽しい事いっぱい出会えるよ」

みちるは、性同一性障害で行き難い社会で生きてきた。
しかし、赤ちゃんに向かってこう言った。

そして、みちるとるか、たけるは一緒に暮らす。

最後のシーンで
みちるの「家族、夫婦、友だちどの関係でもあるようでそうではないつながりを、出来るところまで続けてみようと思う」
というナレーションで終る。



私はこのドラマに描かれてる世代の子達の親の世代。
二人の子供も含め、若い子たちはほんとうに
みんな笑顔で一生懸命に前を向いて生きようとしてる。
その心のたくさんの傷や悲しみを笑顔で隠して生きてる。
言葉で吐き出したり、暴れたり、表現したりしたら
それははみ出したと大人たちは取るだろう。
今を生きる若者達の
心の深いところに何があるのか計り知れない。

このドラマは、けして大げさな表現やフィクションではないだろうと感じる。
短時間で精神性を成熟させて生きていかなければ
この社会は乗り切れないだろう。

当たり前の恋愛、結婚、家族という関係から
精神的に成就した「新たな関係」を築いていきていかなくてはいけない世代かもしれない。

若者の笑顔の奥底を理解するのに
このドラマは私にとってとても大切な投げかけをしてくれた。