カビ・キノコなどが大好きなニコラスマネーさんの著書。
カビやキノコが農産物や植物に与えた多大な被害を歴史にそって解説してくれる。
アメリカ栗や、楡などの街路樹なども大きな被害をうけている。ゴムの樹やコーヒーの樹
チョコレートの原料になるカカオの樹も大きな被害をうけている。多様な自然のなか
では樹間が広く大きな被害にならないようであるが、農耕のような単一品種の大規模
栽培では被害を食い止めることができないようだ。コーヒーもカカオも現在はカビに
対する耐性の強いものが栽培されているとのことだ。
ジャガイモ、トウモロコシなども大きなな被害を受けており、中世ヨーロッパの飢餓は
天候不順とジャガイモにつく菌類の影響で大凶作となった影響とのことだ。
稲も同様であり、これらの菌が暴れだしたらたちまち食料危機が再燃するのかもしれない。
効率の良いとされる単一品種の大量生産にも、大きなリスクを抱えている。
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