科学には「認識科学」と「設計科学」があるそうです。
たとえば、
http://www.chikyu.ac.jp/rihn/mezasumono/index.html
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-18-t995-60-2.pdf
この二つが織物のように組み合わさって文明を豊かにすることでしょう。
文明を豊かにすることとは、より多くの欲を満たすということかもしれない。
認識科学と設計科学はそれぞれ、世界を知りたい、世界を変えたい、という人の持つ根本的な共通した欲を満たすもの(であるべき)。
しかし、別の種類の欲もある。CNSに論文を載せたい。賞をとりたい。ほめられたい。最先端にいきたい。有名になりたい。勢力を拡大させたい。ボーナスがほしい。研究費がほしい。もてたい。このように科学という手段を使って自分のためだけの欲をみたす、自分のための科学とも言えそうな「利己科学」は、周りの科学者も道連れに欲の連鎖を招いて美しい織物を蝕み、やがて糸くずへと戻してします。
自分が「利己科学」全開にならないよう、そして周りからのそういう空気にあてられないよう、心して生きていこうと思うこのごろです。