科学の存在意義はなにか?
1.自分の周囲の世界のことを知ることは、世界のなかで人間が滅ぶことなくうまくやっていくために必要である。
これは、友人をつくりうまく人間関係を維持するためには、相手のことをよく知らなければならないのと同じである。科学的知見に限らず、あらゆる情報の欠如はさまざまな偏見や誤解を生み出し続けている。科学の歴史は、人間がこの世界・宇宙の中でいかに小さな存在であるのか明らかにし、人間中心・自己中心的な世界観の広がりに歯止めをかけてきた。もちろん、これがわたしたちの心の平穏につながるとは限らない。これが科学への反発を生み出すこともある。
この世界から光の当たらない場所を少しずつ減らしていくことが科学の使命である。
これは、モダンだろうがポストモダンだろうが、変わらないはずだ。
でも、こういうのを啓蒙主義というのでしょうか。こういう安直な態度は、ガリバー旅行記の空飛ぶ島編でも馬鹿にされていますね。思い出しました(7/27)。
科学は害悪を生み出すか?
2.科学が害悪を生み出す可能性が生じるのは、世界のなりたちを知るために知を追求するという科学的姿勢と、世界のありさまを変える方法を獲得するために知を探るという技術的姿勢とが、意図的あるいは無意識的に混同されたときである。
したがって、「科学は優性学や原爆開発などの弊害をも生み出すので、科学的知見を追及することを全面的に善とはできない」という意見には賛同できない。
自分の周囲の世界を知ることの目的は、世界を都合よく変えることではない。
科学者がすべきこと
3.数千年にわたって取り組み科学的知見を蓄積してきた先人たちの努力を敬い、自身の研究分野に限らず、これまでに得られた科学的知見、その獲得の歴史を学ぶことが必要である。
近代でいえば、物理学・化学の学習が必要条件である。
4.自身の研究分野の発展の歴史をよく学び、自身のその科学的知見の蓄積の山にチリひとつでも残せるように自らの研究テーマを選択し、日々研究に謙虚に取り組むべきである。
Google scholarを開いて論文を検索するたびに、「巨人の肩の上に立つ(Stand on the shoulders of giants)」というニュートンの言葉の意味を再確認してはどうだろうか。
5.科学の連続的な発展を止めないために、1で述べた科学の存在意義と、2で述べたそれを混同することの危険性について、自らが自覚するだけではなく、科学者以外の人々に正確に伝えていくことが重要である。
自分の研究テーマを超えて、科学全般の伝道者になることも科学者には必要ではないだろうか。予算獲得のために世の中の役に立つことを前面に打ち出す科学者が増加している現在の日本は、科学の発展が阻害される可能性があるだけでなく、2の理由によっても危険な状態である。
したがって、科学は役に立つべきだという人々の誤った科学認識を解くために、科学の存在意義を理解できるような理科教育・生涯学習の促進に科学者は貢献すべきである。
1.自分の周囲の世界のことを知ることは、世界のなかで人間が滅ぶことなくうまくやっていくために必要である。
これは、友人をつくりうまく人間関係を維持するためには、相手のことをよく知らなければならないのと同じである。科学的知見に限らず、あらゆる情報の欠如はさまざまな偏見や誤解を生み出し続けている。科学の歴史は、人間がこの世界・宇宙の中でいかに小さな存在であるのか明らかにし、人間中心・自己中心的な世界観の広がりに歯止めをかけてきた。もちろん、これがわたしたちの心の平穏につながるとは限らない。これが科学への反発を生み出すこともある。
この世界から光の当たらない場所を少しずつ減らしていくことが科学の使命である。
これは、モダンだろうがポストモダンだろうが、変わらないはずだ。
でも、こういうのを啓蒙主義というのでしょうか。こういう安直な態度は、ガリバー旅行記の空飛ぶ島編でも馬鹿にされていますね。思い出しました(7/27)。
科学は害悪を生み出すか?
2.科学が害悪を生み出す可能性が生じるのは、世界のなりたちを知るために知を追求するという科学的姿勢と、世界のありさまを変える方法を獲得するために知を探るという技術的姿勢とが、意図的あるいは無意識的に混同されたときである。
したがって、「科学は優性学や原爆開発などの弊害をも生み出すので、科学的知見を追及することを全面的に善とはできない」という意見には賛同できない。
自分の周囲の世界を知ることの目的は、世界を都合よく変えることではない。
科学者がすべきこと
3.数千年にわたって取り組み科学的知見を蓄積してきた先人たちの努力を敬い、自身の研究分野に限らず、これまでに得られた科学的知見、その獲得の歴史を学ぶことが必要である。
近代でいえば、物理学・化学の学習が必要条件である。
4.自身の研究分野の発展の歴史をよく学び、自身のその科学的知見の蓄積の山にチリひとつでも残せるように自らの研究テーマを選択し、日々研究に謙虚に取り組むべきである。
Google scholarを開いて論文を検索するたびに、「巨人の肩の上に立つ(Stand on the shoulders of giants)」というニュートンの言葉の意味を再確認してはどうだろうか。
5.科学の連続的な発展を止めないために、1で述べた科学の存在意義と、2で述べたそれを混同することの危険性について、自らが自覚するだけではなく、科学者以外の人々に正確に伝えていくことが重要である。
自分の研究テーマを超えて、科学全般の伝道者になることも科学者には必要ではないだろうか。予算獲得のために世の中の役に立つことを前面に打ち出す科学者が増加している現在の日本は、科学の発展が阻害される可能性があるだけでなく、2の理由によっても危険な状態である。
したがって、科学は役に立つべきだという人々の誤った科学認識を解くために、科学の存在意義を理解できるような理科教育・生涯学習の促進に科学者は貢献すべきである。
この世界の中に存在し生きるには、これは否応なしにしなければなりません。
社会に役立つ科学的な知識を追求すると、科学的な知識が悪用されることがあるので、社会に役立つことを第一の科学は賛成しかねる、という意見には、少し反対。
自然科学は、この世界を自然法則+エネルギー一体不可分の働きで説明し尽くそうとするものです。
確かにこのやり方では、科学的な知識の悪用が避けられません。
科学の中にも科学者の中にも、倫理観が予め組み込まれて居ないからです。
自然科学に、科学者に、倫理観を最初から内在させるには、この世界を、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きで理解することが必要不可欠です。
なお、ここで言う創造主である神とは、自然法則+エネルギー一体不可分の働きと一体不可分の天然自然の神のことです。
神仏には、もうひとつの存在があります。
それは創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きで造られた自然史の後に始まった人類史の中で作られた宗教で発明された神仏のことです。
この人類史上の神仏と自然史上の天然自然の創造主である神とを混同すると、この世界の成り立ちと仕組みが正確に理解できなくなります。
原理的には、全ての科学的な知識、世のため人のために役立つはずのものです。
そして、実際にもこうであるためには、この世界を創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きとして理解することが必要になります。
http://blog.goo.ne.jp/i-will-get-you/
いわゆる神の存在証明がもたらす意味について
創造主である神の存在証明をして、神が造ったこの世界の成り立ちと仕組みについて説明し、人類史のリセットと再構築を試みる。
一般法則論者