山の恵み里の恵み

キノコ・山菜・野草・野菜の採取記録

歩ける道(4)

2009-03-23 13:30:44 | その他
 A級道路。完全分音分煙化された道、つまりケモノ道の脇に添えられた「歩道(sidewalk)」じゃなく、都会の路地や田舎の畦道のように、クルマやバイクの侵入から守られ、かつ車椅子やシニアカー(セニアカー)にもやさしく整備された道。もちろん今やほぼ絶滅しかけているとは言え、僅かに生き残った部分をつないで、町から町、村から村、町から村、駅から駅、せめてバス停からバス停を歩けないものか。
 先ごろテレビで『街道てくてく旅』なるものをやっていたけれど、見るに耐えなくてすぐに消しちゃった。あまりにも惨めったらしい。轟音をたてて走り過ぎる大型トラックすれすれ、毒煙を吹きつけられ、泥水を浴びせられ、小石を飛ばされ、タイヤの下に吸い込まれそう。安心安全なくして何が「てくてく旅」か。
 B級道路。ケモノ道の脇でも、歩道幅が最低でも1間半ある、もしくは軽トラかガートラがまれに通るだけの農道。車椅子や自転車では無理なハイキングコース/登山道。何よりも歩行者の安心安全が最優先だからね。
 無いものねだりばかりしていても始まらない、一部はB級が混じっていてもいいとしよう。命の安全はもとより、肉体的精神的健康が脅かされることなく、ひとびととの触れ合い、自然との触れ合いを楽しみたい。とは言え、過度な大回りをさせられるようじゃあ困る。いくら「オクルマサマ」大威張りのご時世でも、そこまで犠牲を強いられるいわれはない。かと言って、不平不満ばかりじゃみっともない。まずは不言実行。
 ルート①。長野市街地中心部(citycentre)から南へ、丹波島(犀川対岸)までの1里弱。相生橋(あいおいばし)から丹波島橋まで、裾花川右岸(一部左岸)の堤防上が、最初から最後までA級。長野駅と県庁から橋までの数百メートルはB級だけれど、四季折々の河畔風景を楽しめる絶好の散策・ジョギング・サイクリングルートでっせ。急ぐときは自転車で、余裕があるときはテクで、何度も楽しませてもらってます。
 ルート②。丹波島から松代中心地までの1里強。先日再踏破してきました。古戦場八幡原(はちまんPARA)までは、途中不通区間(狭い歩道さえ無い)があるため、少し迂回して路地と農道を辿らなければならない。地元民の案内がない場合は、ネット地図を最大限拡大してルートを探る必要がある。熟練の「道探し(rootfinder)」じゃないと無理かな。八幡原から千曲川を越えて町の入口までは、『松代街道』脇のB級道、入口から中心までは細い道を選び選び、あっちに曲がりこっちに曲がりしなければならず、方向音痴のひとには厳しいかも。
 山菜きのこルートの山道を除けば、町から町へ歩いて行ける道としては、いまのところ上のふたつしか見つけていません。丹波島から川中島駅は通行不能。篠ノ井駅までのルートは半分ほどまでは見つけたけれど、その先は未知数。戸隠までは市街地から芋井村荒安(あらやす)までが難しい。古来いくつもあった道筋が、『地附山(じつきやま)崩落』以後、ひとつを除いて全て不通(ケモノ道化)になってしまい、唯一のルートも一部消滅しかけていて、知るひとしか知らなくなっちゃってます。
 「歩ける道」をさがしに、汽車で遠くまで行くのもオツだけれど、更に近間でも確保しなくちゃね。ガンバロー!

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