深海の青い月

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アクション映画と女性

2006年09月18日 19時29分24秒 | 映画・DVD
先ほど大学時代の後輩の女の子×2と話をしていたら、ジャン・クロード・ヴァンダムの話題になった。


幸か不幸か彼女たちがヴァンダムを知っていたために、テンションがどんどん上がっていったけれど、年下の女の子とアクション映画スターの話をするというのはどうも禁忌な気がしてしまい、がんばってその話題は切り上げた。


しかしながら、どうして女の子はアクション映画スターに興味を示さないのか?いや、どうしてアクション映画を見ないのか?



理由を挙げてみる

1、女性の出番がない
2、血なまぐさい
3、ヒゲと汗と体臭がむさ苦しい

といった所だろうか。


そりゃそうだ。昔の映画、アクションに限らずSF・ホラーを見れば女はつねに守られる弱い立場。それかムダに薄着なセクシーダイナマイトが叫び声をあげるだけの客寄せの道具。


それが変わったのはいつ頃か。多分60年代後半のウーマンリヴの影響を映画界が受けて、俗に言うアメリカン・ニューシネマが製作された時期だろうか。


『俺たちに明日はない』でフェイ・ダナウェイが演じたボニーはオールド・ハリウッドからしたらとんでもないキャラだった。タバコをガンガン吸うし、映画のOPでは男性器を模したピストルを手にタイヤに一発ぶちかます。彼女は男に女々しくすがりついたりしないし、間違いなく今までにはなかった強い女性像だった。、


19世紀生まれの映画会社幹部には斬新すぎるキャラだったものの、旧来の価値観をひっくり返したい若者世代には大好評だった。


それ以降の変化は一目瞭然である。宇宙人や怪物に立ち向かうのは女性の専売特許と化した。『エイリアン』シリーズでは男はみな役立たずで、リプリーは一人化け物に立ち向かう。最近上映された『サイレント・ヒル』は原作では男性の主人公をわざわざ女性に変更したくらい。


その作風が主流となって、また映画会社のターゲットが女性中心になった事も加えて、昔ながらの効果音だけで内容がわかるような野郎のアクション映画は完全にマイノリティーになった。中にはメジャー作品で『プレデター』のようなあえて男のみしか出ないような作品もあったけど所詮単発のもので、最近ではそんな作品はビデオ屋にスルーされるのが関の山。ますますオシャレじゃない。女性の目に止まらないのも当然と言えば当然か。


時代の趨勢とは言え70年代初のスクリーンにはこんな写真こんな写真が巻頭を飾っていたのに、現在のアクション映画スターに対する扱いって寂しすぎると思う。そもそも純然としたアクション映画スター自体が絶滅寸前だし、よい脚本もないんだろうね。


9.11テロのおかげでハリウッドはリメイクや原作映画化しかやらなくなってしまったし、本当に嫌な時代になってしまった。

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