深海の青い月

定職に就いて更新が滞りまくっている男のブログ。

気づいたらアイマス関連のことしか書いてなくてごめんなさい。

さらば キラー・コワルスキー

2008年09月01日 23時16分00秒 | プロレス
世間は福田総理の電撃辞任に注目が集まるのだろうけれど、昭和プロレスをこよなく愛する者としてキラー・コワルスキーの訃報にはだまってはいられないわけで。


このコワルスキーという偉大なレスラーを説明するためには、小生が氏を知った梶原一騎原作の漫画「プロレス・スーパースター列伝」17巻からママ引用するのがよかろう。食事中の人は読まないでね


キラー・コワルスキー!!
この“殺人狂”、“墓場の使者”と異名をとった
ポーランド系レスラーはその冷酷残忍な試合ぶりで
1950~60年代の悪役王であった!

とりわけプロレス・ファンの血を凍らせたのは、
有名な“耳そぎ事件”で・・・

“カナダの怪力王”ことユーコン・エリックの片耳を
コーナー・ポスト頂上からのニードロップでそぎ落としたのだ!!

あわれ片耳を失い、その後はノイローゼで試合もできなくなった
エリックはピストル自殺をとげてしまう!

いっぽうコワルスキーのほうも、
いっさい肉が食えぬというノイローゼにとりつかれた!

皿の上の肉を見ると・・・
血の海にピクピクうごめいていた
耳たぶを思い出し吐いてしまうのだ。

だから幽鬼のようにガリガリにやせ、
いっそう不気味さをくわえ・・・
徹底した菜食主義者になったせいか、
そのレスラー生命は妖怪のように長かった。


・・・以上引用終わり。すごいインパクトでせう?当時中三だった小生にどれだけの衝撃を与えたことか!


ちなみにエリックの耳がそげた、エリックが自殺をとげたという点は本当らしい。けれど肉が食べれないノイローゼやら、菜食主義者の件は梶原一騎お得意の創作だったそう。何でもある人がコワルスキー本人に話したら「それはよいギミックだ!」と大笑いしたのだとか・・・。


けれどコワルスキーにはそれが真実なのではないか、と思わせる佇まいがあった。「殺気」という言葉が近いのかもしれないけれど、今のレスラーにはないようなゾっとする気のようなものが写真からもヒシヒシと伝わってくる(たとえ晩年モロわかりのヅラをつけたままファイトしていようと←画像はググればすぐ見つかります)。アントニオ猪木が最初に憧れたレスラーがコワルスキーだったというのもうなづける(そういえば故ブルーザ・ブロディもコワルスキー信者だったとか)。


そういえば氏は引退後レスリングスクールを開校していて、現在WWEのトップの一翼をになっているHHHもコワルスキーの門下生だったりする。その点からも現在のアメリカンプロレスに与えた影響の大きさも伝わる事であらう。


ご冥福をお祈りします。
R.I.P

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