二宮正治の随筆 ９月２４日

　イチローが年間２００本安打を達成した。大リーグで１０年連続である。何人もなし得なかった記録を祝福したい。
　思えば新人の頃、ウエスタンの試合を小学生と見に行って彼を応援したのが昨日の事のようである。
「二軍でもあまりいい使い方をされていなかった」
　鈴木選手がイチロー選手として再出発した時には、小学生達と激励に行ったのである。
そのイチロー選手に私は一言いいたい。
「ここ数年のイチロー選手の発言には首をひねるものが多い」
　日本人選手はイチロー選手に敬意を表して、変な事を言われても何も言わない。だが、
「アメリカ人選手の中にもイチロー選手の事をよく言わない人がいるのも事実だ」
　この事がアメリカ人を通じて私の元に伝わってくる時、私は強い危惧を覚える。
ゴジラ松井選手が、
「イチロー選手は思い上がっている」
　と発言した事がある。
この手の発言は世界をあっという間に駆け巡るのである。
　イチロー選手、
「偉大な記録に見合う発言をしていただきたい」
　心の底からお願い致したい。