リターン・リバーサル
return reversal
リターン・リバーサルとは株式の「逆張り」投資手法のことを指す。
株価が下がった銘柄はいずれ反発し、値上がりした銘柄は下落することが多いという経験則に基づく手法。
ある期間に高い投資収益率(リターン)をあげた株式は、それに続く期間には低い投資収益率しかあげられない、逆にある期間に低い投資収益率しかあげられなかった株式は、それに続く期間には高い投資収益率があげられるという現象のこと。
ウィナー・ルーザー効果(winner loser effect)ともいう。
この手法を投資信託などのポートフォリオに応用する場合は、一定期間での組入銘柄の騰落率を計測し、騰落率が大きい銘柄ほど組入比率を下げ、騰落率が小さい銘柄ほど組入比率を上げるよう銘柄の配分比率を変えるリバランス(配分調整)を行う。
投資信託運用手法の「等金額投資」はこの手法に基づいている。
トレンド・フォロー
反対に、勝ち馬の勢いに乗る格好で値上がり銘柄を買い進むのを「順張り」と呼ぶ。
リターン・リバーサルの投資効果は、学術理論上、異常(変則)値を意味する「アノマリー」として扱われている。
アノマリーとは理屈では説明のつかない事象のことで、株式の値動きはランダム(不規則)であり、特定の手法によって儲かるような機会が放置されることはないという「効率的市場仮説」に反した事象とみなされている。
リターン・リバーサル(逆張り) トレンド・フォロー(順張り)の どちらが有効かについては株式相場の局面次第で異なってくる
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