流合雑音
streamed noise
CATV回線網で、基幹回線にノイズが集中する現象。
家庭からCATV会社に向かう「上り」方向の通信において発生する現象で、インターネット接続サービスなどの双方向性を持ったサービスの妨げとなる。
CATVの回線は幹線から各家庭へ支線が伸びる構造になっているため、各家庭で発生したノイズは全て幹線に集まることになる。
ノイズの発生する原因は家庭内電化製品や短波無線、中間増幅器の高熱化などがあり、一つ一つは些細なものだが、累積した結果、巨大なノイズとなって監視装置の誤作動やインターネット接続の不安定化などを招くことがある。
CATVのデータ通信ではよく知られた問題であり、中間増幅器での補正や、上り方向と下り方向の切り離しなど、対策手段も様々に講じられている。
*********
主に家庭内の電気製品を使った時に発生する電波で、これがケーブルインターネットにとって雑音となる。
「同軸ケーブル」
ケーブルインターネットをするために使われるケーブル
家庭のテレビに電波を送るために使われているケーブル
上り(送信)
下り(受信)
の双方向となっています。
同軸ケーブルの中にノイズが入ってしまうと、通信に問題発生。
ノイズの種類
家庭内の家電製品など発生するノイズ
や短波放送電波
これらのノイズは特に上り(送信)に影響(障害)を与える。
通常、同軸ケーブルは外部からの電波を遮蔽する構造となっており、ノイズなどは混入することは少ない。
しかし、ケーブルの種類や、ケーブルの傷、同軸ケーブルと機器の接続点などでは、接続の仕方、方法によって、ノイズを拾う。
特にテレビ端子がワンタッチタイプ、フィーダタイプの場合や、テレビ背面のアンテナ接続端子が剥き線接続の場合などは、かなりのノイズが混入する。
ほんのわずかなノイズでも数百軒、数千軒から集まると大きなノイズとなる。
集合住宅では1本の同軸ケーブルを共用のボックスの中でいくつにも分けて、各部屋まで直列で配線されている。
上り(周波数)帯域と重なる家庭内のノイズは、各部屋のテレビ端子などから集まり、出口の部分ではすべてのノイズが総合される。
ノイズはHICATの双方向の幹線を通じて、HICATセンターまで到達する。
HICATの幹線ケーブルから多数の引き込みがされているが、繋がっている各家庭からのノイズがすべてHICATセンターに集まる。「流合雑音」
「流合雑音」を抑えるために通常、各家庭、各集合住宅の入口に取り付ける「保安器」には上りの電波(ノイズ)をカットする片方向型の保安器を取り付けている。