関西ミドル 雑記帳
不動産賃貸業 元ゼネコン勤務
 



 連鎖破綻
ジェイオー建設(株)

2008年06月02日

兵庫県の建築工事会社ジェイオー建設(株)は、5月16日に大阪地裁に民事再生手続開始を申し立てた(株)ミキシング(大阪市淀川区)から、京都府内の複合商業施設「ガーデンモール木津川」の建築工事を請負っていた。この施設は3月20日にオープンしたが、4月30日に建設請負代金33億1400万円の未収金が発生。一気に資金事情が悪化し、今回の事態に至った。

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ジェイオー
<1710.OS>:
連結子会社の民事再生手続き申し立てでストップ安
2008年 06月 3日
 
東京 3日 ロイター
ジェイオーグループホールディングスは、連結子会社が民事再生手続きを申し立てたことから、2日の株式市場でストップ安に売られた。


 ジェイオーグループは2日の引け後、連結子会社であるジェイオー建設が2日開催の取締役会で民事再生手続き開始の申し立てを行うことを決議し、大阪地方裁判所に申し立てを行ったと発表した。
ジェイオー建設の負債総額は63億3500万円。ジェイオーグループは同建設に対して、貸付金等の債権はないが、保証債務として2日現在で24億5400万円あるという。業績への影響に関しては明らかになり次第、開示するとしている。


 同社株は、前場中盤から崩れて大引けはストップ安比例配分となり、6万5400株の売りを残しており、今後の動きが注目されている。

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神戸新聞

ジェイオー建設(加東市)が民事再生法申請 

のジェイオーグループホールディングス(神戸市中央区大証二部上場) の連結子会社ジェイオー建設(加東市)は二日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けた。
同ホールディングスによると負債総額は約六十三億円。
営業は継続する。

 ジェイオー建設は、運送会社「フットワークエクスプレス」(大阪市)の創業者が設立し一九九三年に上場した。
しかし二〇〇一年にフットワーク社が民事再生法を申請したため、商号を変更。
〇五年に持ち株会社のジェイオーグループホールディングスを設立し、同社の連結子会社となった。従業員数は八十八人。

 関西を中心に土木・建設工事を受注し、ピーク時に売上高約二百三十六億円を計上したが、公共工事縮小などで〇八年年三月期の売上高は百六億四千八百万円に減少。今年五月、京都府内の商業施設の建設工事請負代金が未回収となり、資金繰りが悪化していた。

 ジェイオー建設の〇八年三月期の売上高はジェイオーグループホールディングスの売上高の約30%にあたる。同ホールディングスは「〇九年三月期の売上高は全体の約15%の約七十億円を見込んでいたが、縮小する可能性もある」としている

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JOグループ


各位
会社名ジェイオーグループホールディングス株式会社
代表者名代表取締役社長 兵庫 久昭
コード番号1 7 1 0 ( 大証第二部)
問合わせ先経営管理本部長 時岡 亨
電話0 7 8 – 2 4 1 – 3 1 3 9

当社連結子会社であるジェイオー建設株式会社の民事再生手続開始の申立てに関するお知らせ

当社の連結子会社でありますジェイオー建設株式会社(以下JO建設という)は、平成20年6月2日開催の取締役会において、民事再生手続開始の申立てを行うことを決議し、大阪地方裁判所に申立てを行いましたので、下記のとおりお知らせいたします。

1.申立てを行うに至った理由
JO建設は、兵庫県を中心として関西圏で、主としてマンション・商業施設の建設請負事業を行っておりましたが、平成20年5月27日付「当社連結子会社であるジェイオー建設株式会社の運営、業務又は財産に関する事実に関するお知らせ」に開示しておりますように、JO建設が株式会社ミキシングより請負ったガーデンモール木津川新築工事において、平成20年4月30日に請負契約に基づく建設請負代金の入金がされず、またミキシングは平成20年5月16日に民事再生手続の申立てを行いました。
JO建設では当該物件の実際の発注者は日本エスコン株式会社と認識しており、当該物件に関して日本エスコンに対し損害賠償を含めた訴訟を平成20年5月22日に東京地方裁判所に提起しておりました。
JO建設では、当該物件の引渡しを行わず、自社名義にて登記を行うとともに、日本エスコンを含め当該物件の売却交渉を行って参りましたが、ミキシングの民事再生手続中という不安定な状況の中で、物件の売却交渉が進まず、また、現在の建設・不動産事業を取巻く環境下での銀行与信低下等もあり、自力での資金調達が困難な状況となり、民事再生手続きの申立てを行うこととなりました。

2.当該連結子会社の名称等
(1) 商号 ジェイオー建設株式会社
(2) 本店所在地 兵庫県加東市社417番地
(3) 代表者 代表取締役 木寺 一郎
(4) 設立年月日 昭和20年10月26日
(5) 資本金 400百万円
(6) 事業内容 ・土木建築請負業
・土地建物の売買、管理及び賃貸業
・土木建築工事の設計、管理ならびにコンサルティング業務
(7) 発行済株式総数 6,969,995株(平成20年6月2日現在)
(8) 純資産 3,128百万円(平成20年3月末日現在)
(9) 総資産 11,306百万円(平成20年3月末日現在)
(10) 決算期 3月
(11) 従業員数 90名(平成20年4月14日現在、パート含)
(12) 主要取引先 日本エスコン、ライフデザインプロデュース、日本クリエイト、ミキ
シング、社会福祉法人 くすのき会(平成20年3月期での完成工事請
負高上位)
(13) 主要取引銀行 三井住友銀行、みなと銀行、三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行
(14) 主要株主 ジェイオーグループホールディングス株式会社100%

(15)最近3年間の業績
ジェイオー建設株式会社
平成18 年売上高
3 月期 10,508
平成19 年
3 月期 13,766
平成20 年3 月期 10,648

営業利益
93
650
21

経常利益
29
656
△112

当期純利益
△765
411
△117
1 株当たり当期純利益
(円)
△109.85
59.01
△16.92
1 株当たり配当金(円)
0
17.69
-
1 株当たり純資産(円)
1013.85
555.19
448.80
(単位:百万円)

3.負債総額
6,335百万円
4. 債権の回収不能の恐れに関して
当社としてJO建設に対する貸付金等の債権はございませんが、JO建設の金融機関からの借入に対する保証債務として2,454百万円(平成20年6月2日現在)がございます。
当該保証債務の当社に対する影響に関しましては、明らかになり次第開示いたします。
5. 今後の見通し
先述の通り、今回の申立てはガーデンモール木津川新築工事の入金の遅れを直接の原因とする短期的な資金繰り上の問題であり、前期末の純資産残高でも3,128百万円を有しております。今後、民事再生手続の進行と並行して、当該物件の処理および保有資産の処分等により事業再生の可能性も高いものと考えております。
JO建設の民事再生手続申立てによる当社の平成20年3月期の業績および、平成21年3月期の業績への影響につきましては、現在精査中であり、明らかになり次第、開示いたします。
以 上



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