1)スキャンロン・プラン
賃金総額または、賞与額の決定にあたり、労務費比率を一定として生産変動によって総額を決定しようとするもの。生産高・売上高を基準にする方法
・賃金総額 = 生産(売上)総額 × 労務費比率
または
・賞与支給額=(売上高×標準人件費率)-毎月支払った賃金総額
※労務費比率とは、生産総額に占める賃金総額の割合のこと。
2)ラッカープラン
付加価値を基準にする方法
付加価値に基づいて賞与額を決定する方法。
賞与支給額=(付加価値額×標準労働分配率)-毎月支払った賃金総額
3)利益を基準にする方法
これにはいくつかの方法があり、例えば次の算式により決定する方法があります。
賞与支給額=固定額+経常利益×分配率
また、利益4分法や利益3分法など経常利益の約半分は税金、残りを株主還元(配当)、従業員還元(賞与)、会社(内部留保)と4分法または3分法で賞与額を決定する方法があります。
このように企業業績連動型の賞与の決定方法はいろいろありますが、さらに社員のやる気を引きだす手段に個人業績と連動させるなど自社に合う賞与算定基準を確立することが必要でしょう。