関西ミドル 雑記帳
不動産賃貸業 元ゼネコン勤務
 



架空循環取引
 ◇架空循環取引

 存在しない商品取引を装い、伝票と現金だけが複数の企業間を循環する。
中心となった企業は売上高を水増しでき、短期的に資金も生み出せるが、参加企業に取引額の数%の手数料を支払うため、繰り返すと次第に行き詰まる。
IT業界で横行しているともいわれ、良好な経営状態を偽装し、株式市場からの資金調達を容易にする目的もあるとみられる。

架空循環取引とは、証憑(しょうひょう、意味は証拠書類)類や入出金の形
式だけを整えて、実在しない商品を複数の業者間で転売する行為のことだ。
多くの場合、起点となる企業があり、架空商品は転々とした後そこに戻ってくる。起点の企業はそれを再び循環取引に流し込むことで、収益の水増し操作を続けていく。


循環取引とは、複数の企業・当事者が互いに通牒(つうちょう)しあい、商品の転売や業務委託などの相互発注をを繰り返すことで、架空の売上高を計上する取引手法のこと。

循環取引においては、商品やサービスそのものは最終消費者・需要家に販売されず当事者・業者の間で転売が繰り返されているだけであり、本来の意味での売上(=消費)は発生しない。

商社や卸売業者では、一般に商品在庫の多寡を背景に、業界仲間内で保有在庫を転売し、在庫と資金(キャッシュ)の保有比率を適正に維持するための商取引は普及している。

そのため、一般に商品の転売行為そのものを取り締まる法的根拠は無い。
しかし、循環取引では通牒しあい伝票をやり取りするだけで売上高が不正に操作できることから、企業の成長性を欺罔(ぎもう)し金融機関の融資を容易にし、あるいは債券や株式の新規発行を有利にみちびく目的で行われることがあり、この場合は融資関連の調査資料や有価証券報告書に対する虚偽記載の容疑として立件・摘発の対象とされる。

 



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