スプリングライン
上半と下半を分ける線
大背
トンネル掘削部位の名称で、下半の中央部をいう
加背割
トンネルは、一般的にその断面をいくつかのパートに分けて、順次掘削する。
加背割とは各パートに区分けすることをいい、パートの名称(加背)には、上半、下半、インバートなどがある。
下半
通常、スプリングラインから下の部位でインバートを除いたもの。
(おおまかには、トンネル断面の下側半分)
キューレン
削孔後、孔壁がくずれて装薬できないときに孔内の清掃に用いる耳掻きのような器具
硬岩
岩石の強度を表す一軸圧縮強度では、700~1,000Kg/m2を中硬岩
1,000~2,000kg/cm2を硬岩。
2,000Kg/cm2を超硬岩と称す
一般的には弾性波速度で表される。
坑門
トンネルの出入り口に設けられ、背後の土砂や地盤の崩壊を防ぐように作られた壁状構造物。 (英)portal
先受け
切羽前方の天端部を鋼管打設や改良体施工などにより強化する事
支保工完了までの地山の安定を狙った簡易的なものから、恒久的なバックホウで掘削したズリをそのままコンベアに積載し、後方に配置地山強化・安定を狙った本格的なものまで幅広い工法が存在する。
従来工法における小さな加背割(かせわり)を、先受け工法の採用によって大きくすることができ、大型機械の投入が容易となる。
差し目
山の斜面に対し直交して走っている岩盤の割れ目の事。
あるいはトンネル切羽において割れ目が手前から先に向かって下がっていく状況の事
斜坑
急勾配(通常15度位)の坑道。
一般に、トンネルの本坑が深い時、 地表と本坑との間を連絡する作業坑として設ける。
(英)inclined adit
スプリングライン
日本語では起拱点(ききょうてん)といい、本来曲線の始まりを意味するが、トンネルでは上半・下半での半径の変化点を言う。
S.L
spring line
セントル
元々はトンネルなどのアーチ部分を煉瓦や石で構築する場合にアーチの形状を示すと共にアーチ完成までこれを支えるために用いた受け台の事。
コンクリートでアーチを構築(覆工(ふっこう))する現代では、一般的に移動式のスライディングフォームを含めたトンネル覆工用型枠を示す事が多い。
centre
側壁
トンネルの掘削にあたって、将来覆工の側壁部となる箇所に設けた導坑。
地山が軟弱な時などに適用される。
ターンテーブル
ダンプトラックやミキサー車が坑内で自力で方向転換ができない場合などに用いる設備。円形のテーブルを電気などで回転させるもの。