Reaganomics
サプライサイドからの政策
レーガン政権での経済政策
レーガノミクスの根本理念は、市場原理を最大限引き出すことで「強いアメリカ」を実現することであった。
政策の柱は、歳出削減、減税、規制緩和、適切な金融政策であった。
レーガノミクスの効果については意見の分かれるところであるが、一般的に、サプライサイドの経済政策については、その効果が表われるまでに時間がかかるものとされている。
したがって、早期にその効果を求めるあまり、財政支出等の拙速な政策を併せ実施することは得策ではないと思われる。
レーガノミクスにおける経済政策の柱として、税制改革が挙げられるが、日本では、従来から、包括的な対策を検討せずに、場当たり的に対応してきた点が最大の問題である。
平成11年度の税制改革では、法人税、所得税ともに税率を引き下げた点については評価できるが、財政の問題との関連から、課税ベースをどのように設定するのかといったことを含め、将来に向けた税制の全体像を視野に入れた、総合的な検討を行う必要がある。
単なる景気対策の観点から、税制を議論すべきではない。