関西ミドル 雑記帳
不動産賃貸業 元ゼネコン勤務
 



SI
スケルトン・インフィル
建物の構造体(スケルトン)と各戸の内装設備(インフィル)を設計施工などの点で明確に分離する方式。
「分離」についてはさまざまな見方があり、国際的には建物を入居者のコミュニティの領域に属する「サポート」と個人の領域に属する「インフィル」のレヴェルに分離して考えるSI(サポート・インフィル)の概念が一般的。
スケルトン部分を長寿命化し、インフィル部分を時代変化にあわせて刷新することができる。
 


オープンビルディング

オープンビルディングの基本的な原理
空間を、街並み→住宅建物(住棟)→住戸という、パブリックからプライベートな空間へとつながる3つのレベルでとらえ、それぞれのレベルごとにふさわしくデザインし、建設しようとするもの。

すなわち、オープンビルディングは、ハウジングや都市に関わる空間構成システムである。

街並み=ティッシュ、
街並みは、自治体がコミュニティの意向を受けてデザインし、建設し、管理する。
街並みを構成する道路や公園は、寿命が長く、土木技術の適用対象である。


住宅建物=サポート、
住宅建物(住棟)は、街並みに合わせながら、居住者の意見を採り入れてデザインし、建設する。
適度な寿命を設計する。

住戸内装・設備=インフィル
それぞれに居住する居住者が、住棟の枠の内でデザインし、建設し、自ら管理する。
住戸を構成する内装や住宅設備は、比較的寿命が短く、造作・仕上げや設備機器の技術の適用対象となる。

オープンビルディング・システムでは、各レベルでのデザイン・建設・管理・運営の業務が明確になり、その結果、フレキシブルな住空間が実現できる。


オープンビルディングの歴史

オープンビルディングの考え方は、30年ほど前に、オランダと日本で生まれた。
この時期は、マスハウジング期、すなわち、住宅の大量供給の時代であり、コストダウンをはかるための工業生産が、画一的な住環境を生み出した。
この問題を解決するために提案された理論とその実現手法が、オープンビルディングである。

工業化生産によりながらも、多様性とフレキシピリティーを達成する。


ハウジングの将来とオープンビルディング

サポートとインフィルが分離されているオープンビルディングでは、家族構成の変化やニーズの多様化に合わせて、寿命の短いインフィルを更新しながら、適度な寿命を持つサポートを長く利用し続けることによって、省資源と資源のリサイクルをはかることができる。

建設・通産両省の「21世紀の住宅政策課題」として「サポート・インフィル住宅」が登場している。
また、今後住宅市場の急速な拡大が予想される中国などアジア経済圏、東欧経済圏の諸国が、オープンビルディングに注目している。



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