ライプチッヒ音楽日記

ライプチッヒ生活を日常の身近な音の話や音楽を中心に紹介したいと思います。時にワインや絵の世界にも飛んでみたいと思います。

ワーグナー「神々の黄昏」 ドレスデン

2008年01月28日 09時49分42秒 | ワーグナー
いよいよワーグナーのリングも今日の「神々の黄昏」で完結です。今日も朝から雨模様です。リング最後の公演に遅れてはならじと、結局17時公演に先立ち14時にライプチッヒを出発しました。今日はジークフリードまでと指揮者Peter schneiderからLothar Zagrosekに出演者でアルベリヒがTomasz KoniecnyからHartmut Welkerへと異なります。またファーゾルトを演じたMatti Salminenがハーゲン役で登場しました。したがってどのように全体の流れを壊さず、今日の公演としての色が出てくるのかが楽しみでした。またこのリングに始めて登場する合唱がどうなのか?にも注目。
結果はやはり前評判どおり、ハーゲン役のSalminenが素晴らしく、すっかりジークフリートやブリュンヒルデの影が薄くなってしまったほどです。カーテンコールでもひと期は大きな拍手とブラボーコールが贈られていました。ジークフリートが指輪を奪いに行くシーンでは、右手袖でホルンソロが登場したり、3幕では左手袖で角笛をソロで出したりと飽きさせません。
配役の中ではグートルーネが太りすぎで、動きがタプタプしていて鈍く、他の配役の足をひっぱて居たのかな。今回ほんの少ししか登場しない、アルベリヒは演技力、声の力に並々ならぬものを感じました。出番の少ないのが残念。
ジークフリードまで全く登場しない合唱が、満を持して登場。しかし男声が主で、女声は本当に一声のみなのが、いかにもワーグナーらしい。
最後のブリュンヒルデの自己犠牲の場面やワルハラ炎上はいまひとつスペクタクルに欠けるけれど、十分に感動させてくれました。最後ハーゲンがラインに飛び込むのでなく、グートルーネに槍で刺されて死ぬという解釈はむしろ自然でした。
4日をかけて鑑賞したリングはあまりにも重くて総括するには少し時間がいりそうです。家に辿り着いて、ホットして黒ビールの栓を抜いたのは夜半12時でした。
今日はリング疲れでお休みにしました。

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