ライプチッヒ音楽日記

ライプチッヒ生活を日常の身近な音の話や音楽を中心に紹介したいと思います。時にワインや絵の世界にも飛んでみたいと思います。

ライプチッヒ七不思議その2(ストリートミュージシャン)

2007年07月06日 22時13分25秒 | ドイツの日常
ライピチッヒにもストリートミュージシャンがたくさんいます。どうも常時同じ場所で同じ人物が演奏するケースと、街々を渡り歩く人と2種類ありそうです。
その中でこの写真の人物は、いつもトーマス教会やニコライ教会の横のカフェーのあたりで演奏しています。フルートとリーコーダーの人物は普段別々に演奏していますが、たまに一緒に演奏することもあるようです。(あがりの分配はどうするのですかね?)フルートの人もかなりの腕ですが、このリコーダのおじさんは只者ではない。なにせ小学校でわれわれが使ったような、プラスチックのリーコーダで難曲をいとも簡単に軽快に演奏する。前に置いた空き缶に1,2ユーロ硬貨が小気味良い響きで次々にはいっていく。しかしこれだけではないところが面白い。このおじさん、ジャグリングをしながら、笛を吹く、しまいには其の笛もジャグリングしつつ時に空に舞いながら吹くのですよ。なんとも。まあ、町の人気者ですね。
でも、このおじさん冬は全く見かけない、どこで何をしているのか?不思議だ。

トーマス・クヴァストッフ

2007年07月06日 21時58分21秒 | オペラ
Thomasu Quasthoff(トーマス・クヴァストッフ)の冬の旅のCDを聞きました。
透明なあまい声、母音で変化しない響き、どこかでこんな声を聴いたぞ。そうだ
フィッシャー・デスカウに近い。
当地では、よくテレビの音楽番組にも出演して、その容姿を拝見する機会がたびたびあります。彼はサリドマイドのために、四肢が極端に小さく、普通人よりもまた肺も小さいのだそうです。見かけ頭もうすく、とても歌手の華やかさは風貌からは感じませんが、いったん声を発すると、その奥深さ、声に乗せて表現する心の広さ、深さに聴衆は息を呑むのです。
若いころは、冬の旅のあまりの暗さ、寂しさに近づきがたいものを感じていました。しかし、今聞くと、自らの経験のなかにいくつかの合一点を見つけることも、共感することも出来、この曲の素晴らしさを素直に感じることができます。
冬の旅の最後の23番DREI SONNNENN、24番のでDER LEIERMANNはいいな。
切々とPPで、ああーー言葉にならない。聞いてください。