ライプチッヒ音楽日記

ライプチッヒ生活を日常の身近な音の話や音楽を中心に紹介したいと思います。時にワインや絵の世界にも飛んでみたいと思います。

トーマス・クヴァストッフ

2007年07月06日 21時58分21秒 | オペラ
Thomasu Quasthoff(トーマス・クヴァストッフ)の冬の旅のCDを聞きました。
透明なあまい声、母音で変化しない響き、どこかでこんな声を聴いたぞ。そうだ
フィッシャー・デスカウに近い。
当地では、よくテレビの音楽番組にも出演して、その容姿を拝見する機会がたびたびあります。彼はサリドマイドのために、四肢が極端に小さく、普通人よりもまた肺も小さいのだそうです。見かけ頭もうすく、とても歌手の華やかさは風貌からは感じませんが、いったん声を発すると、その奥深さ、声に乗せて表現する心の広さ、深さに聴衆は息を呑むのです。
若いころは、冬の旅のあまりの暗さ、寂しさに近づきがたいものを感じていました。しかし、今聞くと、自らの経験のなかにいくつかの合一点を見つけることも、共感することも出来、この曲の素晴らしさを素直に感じることができます。
冬の旅の最後の23番DREI SONNNENN、24番のでDER LEIERMANNはいいな。
切々とPPで、ああーー言葉にならない。聞いてください。

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