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ライプチッヒ音楽日記

ライプチッヒ生活を日常の身近な音の話や音楽を中心に紹介したいと思います。時にワインや絵の世界にも飛んでみたいと思います。

ゼンパーオーパー 紹介 その2

2008年01月12日 09時35分13秒 | オペラ
ゼンパーに通常正面左右の入り口から入りますと、少し階段を降りてガルデローブ(クローク)なぜかフランス語ですが、につきます。この劇場はコートを預けるのに、ドイツの西側の劇場並にお金がいります1.3ユーロ。さてこのクロークへ行く途中の階段をさらに降りると、劇場のレストランです。食べ物はオープンサンドイッチやスープ程度ですが、ワーグナーなどの長丁場ですと幕間の休憩のための席予約をする人も多く、にぎわっています。今日は以前にもご紹介した、ゼンパーのマークの入ったゼクトでも頂きますか?こちらの人は効率を考えずに仕事をしますから、短い幕間で何か飲み物でも買おうとすると大変です。列の最後の人にいきわたると同時に会場のベルがなるケースをしばしば見かけます。ご注意ください。
写真はバーカウンターでこの左手に椅子席があります。

ゼンパーオーパー 紹介 その1

2008年01月11日 06時01分55秒 | オペラ
明日はリングのワルキューレを聴きに、17時開演に向けて出かけていきます。
ところで、ゼンパーに入ってアーベントカッセ(チケット売り場)を過ぎて、左手奥にひっそりと、ワーグナーの胸像が置かれています。
ワーグナーの出世作でありながら、あまり日本では上演の機会が少ないようですがライプチッヒでは頻繁に上演され人気の、「リエンチ」や有名な「さまよえるオランダ人」の初演もこのゼンパーだそうです。

ワーグナー「ラインゴールド」 ドレスデン その2

2008年01月06日 22時46分35秒 | オペラ
日本では「ラインの黄金」といわれますが、こちらでは当然というえば当然ですが、ラインゴールドです。ドイツ語をもっと正確に表記すればラインゴルト。そういえば昔TEEという欧州横断鉄道でラインゴールド号という名前の列車が、欧州ではスペインのタルゴやフランスのル・ミストラルと並んで走っていましたね。全く音楽には関係ありませんが、列車の名前になるくらい、ドイツ人にとって大切な音楽なのですね。
雨天の中を運転してドレスデンまで結局1時間半かかりましたが、無事チケットもピックアップ出来。一階の最後列で見ることが出来ました。2階のバルコンの出っ張りの下で、音がどうかと思いましたがしっかりと聴こえました。普段聞いている2階、3階とこんなにも、音の聞こえ方が違うのかと思いました。
演出は舞台中に椅子をならべて、其の中にさらに舞台が出来て、出演者の演技をしないものが椅子に座るというコンセプトでした。蛇もかえるもイメージだけで、全体におとなしい演出といえましょう。久々のリングであるにもかかわらず所謂s席に空きが目立ったのは残念です。歌手はなんといってもALBERICH役のTOMASZ KONIECZNYの豊かで深く、しかも何処までもずしんと来る重量感。今日の主役はなんと言っても彼でした。ボータン、ローゲやその他の歌手達も,やはりリングを歌う歌手は響きと声の持つ強さというか、違うというのが今日の総括でしょうか。フライヤは美美人を起用していました。最初に登場した、3人のラインの乙女は太め、中くらい、細めとそろっていて笑わせてくれました。最後の幕をエルダが締める演出は中々意味深で面白かったです。2時間半休憩なしの1幕ものは、飽きることなく、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

ライプチッヒ オペラ座に感謝を込めて

2007年12月31日 08時33分00秒 | オペラ
この一年の終わりにあたり、今年一年御世話になったライプチッヒの音楽関係者に感謝を込めて、夕日に照らされたオペラ座をスケッチしました。独自のオケを持たず、ゲバントハウスがオケを担当する変則的な運営について、色々な意見がライプチッヒの関係者にもあるようです。
来年もまた楽しいオペラを宜しく。

アンブロワーズ・トマ「ミニオン」

2007年12月30日 20時25分38秒 | オペラ
今年のオペラ鑑賞最後は、デッサウのアンハルト州立劇場のミニヨンとなりました。実は休日で何気なくパソコンをいじっていたら15時からのオペラの切符が今からでも入手可能なことにきがついて、急遽一時間車を飛ばして見に行ってきました。しかも全席8ユーロで見せてくれる、特別な日というおまけもついて。
初めて聴く音楽でしたが、とても耳に優しく、楽しく休憩なしに2時間のオペラを堪能できました。昔バイオリンで習ったガボットや、君知るや南の島のソロなどなじみの曲も多く、また今日はオケにはMさんがビオラを弾き、舞台ではkさんのお子さんが御父さんのARGUIROVさんと出演と知っている方も多く楽しめました。優男のWILHELM MEISTAR役にぴったりののテノール JOERG BRUEKNERが切符売り場に居て、久し振りに少しですが雑談ができました。うわさでデッサウでは人気の彼は来年度は別の劇場に移るとのことです。

年末のオペラ演目

2007年12月30日 07時38分34秒 | オペラ
毎月購読しておりますオペラ雑誌OPERNGLASの12月号の公演予定欄を、クリスマスの休みにあれこれ眺めてみました。世界中のオペラ劇場の演目を紹介しているコーナーがあります。やはり公演が最も多いのがヘンゼルとグレーテルの35公演、ついでラ・ボエームの25、フィガロの結婚の14公演です。ドイツの劇場での公演演目の統計上も断然トップがヘングレですので、やはりこの結果は納得でした。

ヴェルデイ 「椿姫」

2007年12月27日 12時02分35秒 | オペラ
オペラファンにとっての、スタンダード中のスタンダードであるのがこの椿姫なのです。CDではよく耳にしてきましたが、私にとっては今回はじめて劇場で聴く演目です。我々素人の恐ろしいところは、出演者が長期にわたって準備してきた演目を一刀両断に今日はよかったねとか、今いちだねとか、主役は今ひとつだねとか決め付けてしまうところです。まーお金を払って聴いているのですから、そうだといえば仕方ないかもしれませんが、厳しいものです。というわけで、今日のぴか一はアルフレッドの父Germont役のAnooshah Golesrkhiでしょう。ついでViolettaの汚れ役としての面を表現するのにぴったりの、少し曇った声のElaine Avarezもよかった。でももう少し細身のほうがリアリテイがありましたね。健康そのものの外観が少し残念か。
でも全体とても楽しめました。なにせAndreas Homokiの白と黒のみを使った舞台装置、演出はとてもシックで、この田舎でこんな素敵な雰囲気が出せれば最高でしょう。衣装とくに女性のドレスは前半白、後半黒とはっきり別れていて、全員のデザインが少しづつ異なるというものでした。装置はぼぼゼロのシンプルなものですが、衣装の豪華さで見せてくれました。
夏にもう一度見る機会がありますが、楽しみです。
イタリアものなのでドイツ語字幕での上演でした。

レハール「メリーウィドー」

2007年12月02日 18時06分40秒 | オペラ
以前はフランス語読みでレアールと発音していたのですが、どうも一般的ではないので、レハールにします。
この「メリーウイドー」はドイツ語で書かれており、ドイツでは「Die Lustige Witwe」で知られております。ドイツに到着当初有名なメリーウイドーとは別物と誤解しておりました。
元軍楽隊長のレハールの得意中の得意技のマーチ、2拍子と美しいワルツのメロデイーが何度聴いてもすばらしい。何でも最後は2拍子好きのドイツ人魂も満たしてくれ、パリへの憧れをくすぐり、美しきよき時代を思い起こさせる甘いメロデイー。やはりこれだけ世界中で万を超える回数演奏され、受け入れられてる理由が分かります。それを、今日ライプチッヒオペラのマチネーで聴いて感じました。
最後のダニーロ(robin adams)とハンナ(noemi nadelmann)の2重唱では体が椅子の中に溶け込んでいきそうに感じました。繰り返し、繰り返しいつまでも聞いていたい。そんな気分です。
幸せな気分で、家路につける、それが、音楽を聴くことの一番の理由だと今日も確信しました。

ワーグナー 「rienzi」 ライプチッヒの思い

2007年11月21日 19時41分55秒 | オペラ
ライプチッヒにとってのワーグナーのオペラ「リエンチ」への思いは格別のものがありそうです。日本ではもっぱら序曲で親しまれているようですが、ここライプチッヒではすでにオペラとして2百回以上も演奏されているそうです。日本での知名度の低さの理由はわかりませんが、今回INTERNETで調べてみると、日本初演は1998年とのことで、最近なのでびっくりしました。しかも若杉弘指揮、リエンチはあの福井さんだったとか。
今回のオペラ座の修復後のオープニングのプルミエ演目にこのリエンチが選ばれ、6回もの公演を行うのは、ワグナーがライプチガーであることへの思い入れでしょう。
ワグナーの生家跡は今はデパートの跡地となり、この建物も年内に取り壊されるという騒々しい場所になっていますが、きっと数年後には何らかの形で復活するでしょう。プルミエ公演は16日でした。私は12月9日の公演を聴こうとしています。

魔笛 ライプチッヒオペラ

2007年11月17日 23時38分47秒 | オペラ
11月11日に改装が終わって再オ-プンしたライプチッヒオペラ座。11日のオープニングの無料コンサートには都合で参加できず、今日が私にとっての、ライプチッヒオペラ座プルミエなのです。
この劇場は、舞台の大きさが欧州で一番ひろいという話しです。改装なった会場内部は木質を主体に、椅子も大きく音響も2階席最後部でも十分に響いていて、会場としてはいい会場の部類かと思います。ただし内装はとってもシンプルで質素です。
今日はモーツアルトの魔笛。最近はやりのとんでもない新演出かと、いささかびくびくして会場に入りましたが、比較的落着いた演出で音楽に集中できました。
出演者のレベルは結構ばらついていて評価は分かれると思いますが、夜の女王EUGENIA ENGUITAは、いささか線が細くて声量的には多少物足りなさが残りましたが、テクニックは申し分なく、いいアリアが聴けました。SARASTROは無難でしたが、存在感にかけました。低音部の響きが足りないせいかもしれません。夜の女王に仕える3人の侍女の出来が出色でした、声量、響き、演技ともに素晴らしかったのです。主役のタミーノ、パミーナ、パパゲーノは素晴らしいが、いまひとつ印象に欠ける、感じがありました。とくにパミーナのEUN YEE YOUは歌唱は素晴らしいのですが、芝居の語り部分になると、東洋的ななまりが気になりました。
東洋人にとっての、ドイツ語の難しさを実感しました。

ニュールンベルグのマイスタージンガー

2007年11月02日 20時43分28秒 | オペラ
宗教改革記念日の祝日を利用して、自宅からドア・ツー・ドアで40分のハレ市のオペラopern halleに初めて出かけてきました。演目はワグナーの「ニュルンベルグのマイスタージンガー」。ABENDKASSEで(当日券)をいわゆるS席を35ユーロで買って入りました。ケムニッツやアルテンブルグと同程度の小規模劇場です。この近くの劇場ではよほどのことがない限り、一時間前に劇場にいけばチケットは手に入ります。向いがマルチンルーサー大学で丘の上に位置し、山の手のすばらしい立地です。夕日に美しく輝いていました。
休憩を入れて5時間半の長丁場。気張らず、ところどころ気を抜かないと持ちません。でもほとんどの聴衆が身じろぎもせずに聴き入っており、マナーが良いのには感心しましたが、全体的な評価は拍手から見ても絶賛されるレベルには残念ながら今一歩でした。
しかしハンスザックス役のKunderはすばらしく、その響きはやわらかく、ひときわ澄んでいて、他の歌手との格の違いを見せてくれました。ポグナー役Wilsonも明るく軽快で伸びやかで、すばらしかった。
ワグナーものはどうしても男性偏重といいますか、出演者、歌手のバランスが男性に偏っているので、その意味ではどうしても演出が若干演奏以外の音、光という意味で突出する場合がありま。あえて申し上げれば荒くなる、多少暴力的な部分が見受けられます。
今回のHILBRICHの演出はまず、幕があくとびっくりさせられました。
舞台上には何もないのです。まったく何もないのです。ハンススザックスがここに
標語を掲げてやがて現れます。
このオープニングに象徴されるごとく、登場人物の衣装設定を現代ドイツにおいて、装置を極限までに単純化された、この種の演出になれるのに時間がかかりました。
2幕終末でストロボを何分間にもわたり照射したのには参りました。
一瞬であれば効果として耐えられますが、10分近く見せられる聴衆は視覚がおかしくなるばかりか、生理的に耐えられないものでした。
しかし全体としてまとまりもあり、長丁場を緊張感を維持して指揮をしたBarezaとオケに最後にブラボー。

ヘンゼルとグレーテル

2007年10月31日 14時03分56秒 | オペラ
フンパーデインクの「ヘンゼルとグレーテル」をデッサウのアンハルト州立歌劇場で見てきました。FELZENSTEINの演出はいつも中々奇抜で、楽しいものが多いのですが、今回のヘングレも変わった演出で見せてくれました。
家の中と森とが天井から無数にぶら下がった箒により同じ舞台の中で区別して
表現され、しかも魔女が父親に乗り移るという設定で、奇抜かつ興味深い構成でした。舞台が三角形にオケピットの上に張り出して、オケピットの外周に沿っても舞台を作って舞台構成はオペレッタでした。
今回わざわざデッサウまで出かけてきた一番の理由は、フンパーデインクがデッサウでヘングレを演奏するにあたって、作ったといわれる終曲、デアアウアー・シュルスを用いて演奏するとおもっていたからですが、開演前オケの方に確認したところ今回は通常のバージョンですということで、少しがっかりいたしました。
オケの方も折角デッサウで演奏するのに残念ですとのコメントでした。
ところで、いつも感じていますがこの劇場のヘンゼル役のアルト、NOACKさんは素晴らしいですね。演技力、歌唱力ともに出色と思います。きっともう少し大きな劇場での活躍も近いことでしょう。
この劇場の特徴のひとつに、しばしば開演前に地下のカフェーで開催される、ミニコンサートがあります。ポプピュラーなクラシックの小品を品よく無料で聴かせてくれます。
話しは全く別ですが、ザクセン州は今日はルターの宗教改革記念日でお休みです。

イル・トロバトーレ

2007年10月26日 22時58分00秒 | オペラ
ブレーマーハーフェンの市立オペラ劇場でヴェルデイ「イル・トロバトーレ」を聴きました。3m角のフレームにガラスをはめ込んだ板を4枚角度を組み合わせて
照明で変化を出す趣向の、非常にシンプルあえて言えば大胆な演出でした。AZUCENA役のAMBRICアルトが出色。すばらしい響きで他の出演者を圧倒していました。
プルミエ公演とは公爵と指揮者が異なっていたために、多少の不具合が見られましたが、全体的なレベルは高かったと思います。
地方の劇場は特にそうですが、観客のほぼすべてが年金をもらっておられるだろう年齢層です。したがって公演中もやむおえないのかどうか微妙ですが、やたらとキャンデーの包装をとくメリメリという音が、のべつ幕なしに響き渡って若干邪魔でした。
因みに11列目の真ん中の席で18.4ユーロ。約3000円でした。

ヴェルデイ「ナブッコ」 ワイマール

2007年10月16日 22時52分58秒 | オペラ
07年の私のオペラシーズンは14日のヴェルデイの「ナブッコ」で開幕です。
ライプチッヒから車で一時間半130kmでワイマールに到着です。
ワイマール国民劇場(NATIONAL THEATER)はシラー、ゲーテの作品が初演され、1919年にはワイマール憲法がここで採択されたという由緒ある劇場です。
したがってオペラ専用劇場ではないので、音響は今ひとつでした。
出演者のTさんの弁によると、ここは音響が悪いので、他の劇場で歌うと、とても響く感じがするほどだそうです。
ドイツは歴史的にREGIE OPERAで、演出が前衛的で音楽と対等以上の力を持っています。そのような訳で、このナブッコは普通の椅子のみが傾斜した舞台にあるだけの、きわめてシンプルなつくりで、衣装もほぼ平服でした。
演出は効果音やナレーションが入ったりで、かなりイメージは変わっておりましたが、バスで日本人のTさんはじめ、素晴らしい演奏でした。

ライプチッヒ駅プロメナード10周年駅コン

2007年10月06日 08時59分12秒 | オペラ
ライプチッヒ駅の地下に80店もの店が軒を並べ日曜も開店する、ドイツでは稀なプロメナードが開所してすでに10年(最近閉店法が改正されて、少しづつ日曜開店が出てきましたが、普通日曜はまったく開店していないのです)。これを記念して9月27日から10日間に亘って開催された10周年フェストのハイライトOPERA LEIPZIG TAGに出かけてきました。
駅の東口ホールに特設舞台を設置して、ゲンバントハウスオーケストラ、オペラ座コーラス、ソリスト、バレエ団、そしてムジカリッシュコメデイのオケ、バレエ団、コーラス、ソロと豪華メンバーによる公演はもちろん無料なのです。17時半から約1時間半、カルメンや椿姫、ミュージカルなどの抜粋を堪能できました。
しかも目の前1mのところでオケがガンガン弾きまくるのですから、迫力満点でした。いつもは出来ない面白い経験でした。