朝から昨日の続きです。二日目の制作に入りました(F8号)。
敬老贈呈用の肖像画の下描きにもようやく着手し始めました。ペース配分の感触を掴む必要があるからですが、これから数ヶ月を掛けて二百数十枚の肖像画を仕上げます。無理をしすぎないぎりぎりのペース配分で通常のご依頼作品と平行して描き進めていきたいと思います。一枚の肖像画に掛ける時間的制約がある場合と、通常の平均的な場合とではおのづとタッチを変えての作業になります。早く描ける方もおられれば、筆が遅い方もおられますが、仕事の内容によって使い分けも求められます。新たな表現を模索しながら肖像画のタッチを落とさず、仕事の制約上、限られた条件での作業を意識する必要がありますね。肖像画のご依頼の背景にはいろいろな関係者、沢山の方達の期待も含まれます。素早いタッチでの制作には、制作枚数もさることながら、描かれる方の特徴を集中してとらえる必要があるので、これはこれで大変なんです。普段着のスナップ写真から、逆光のものやかなり上目線で撮っているいる写真や顔幅数ミリといった小さな写真等からもお顔の大きさを揃えて制作。この仕事はありとあらゆる難題がテンコ盛りで集約されいている状態です。最終的にはモンタージュ写真のように和服の正装に着せ替えしています。(ちなみに一点に尽きお顔部分の下描きは40分~50分で制作しています。)いろいろな試みにチャレンジできる絶好の機会でもあるので大切にこなしていきたいと思います。
2008年度は450枚の肖像画でアトリエは倉庫状態でした。写真下、これも懐かしい思い出です。二つの地方自治体のご依頼で、4月から半年間の契約で”敬老記念肖像画贈呈”の企画に参画させていただきました。一番枚数が多かった年ですね。
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