月刊ボンジョルノ

ほとんどツイートの転載です。

マルタザールに行かザール

2010-05-02 | Weblog
ピカピカ新宿ピカデリーで「アーサーと魔王マルタザールの逆襲」見物。
テレビで一作目を見て、ミニモイの世界の部分は割と面白かったので(地上の人間世界の話の作りにはかなり難があるが)、積極的に愚息のお供をかってでた。
のだが。
さあこれから、という時にブツリと「to be continued」が出て呆然。
さらにその直後に「第三部、2011年公開!!」と予告編が流れ出して激怒。
子供相手と侮って、そういう商売のしかたは中村あゆみ、もう三作目出来てんなら出来てる分いま見せろやゴルァ!と一気にガラが悪くなってしまうのであった。
封切り直後でもあり詳しいことを書くのは遠慮するが、三部作のこの二作目、完全に一作目と三作目の手ひどい合間つなぎに過ぎないのである。
CG作るので力尽きたのか。
そして予告編で見た三作目の趣向も感心せぬ。なんでそういうことするかな。
リュック、これ三部作にする必要全然なかったよ。一作で十分だよ。
そしてミクロの世界に専念すべきだったと思うよ、ケンジは。

生まれて初めてシネコンというものに入ったが、なんとなーく嫌な予感がして今まで避けてきた、その予感どおりに落ち着かない空間だった。
延々と上に続くエスカレーター、チケットと飲食物を集中管理するロビー、そして国際空港を思わせる巨大電光掲示板。そう、空港だ空港。これは。
大量の客をさばくには最大限に合理的な工夫が凝らされていると思われるのだが、それこそ空港なんかだと機械的な感触の機能優先が当然かつ潔いものに感じられるのと違って、映画館でこれをやられるとどうもこう「映画を見ましょう」「見せましょう」というあの微妙に昂揚した気分とはイキが合わない感じがしてしょうがないのである。
映画を見ているというよりは、「超デカい画面でDVDを見せられている」というような、どこかが顛倒した気分になってしまうのである。
「映画館は小汚くて便所の臭いがするようなのでないと気分が出ない」と言っていたひと世代前のおじさんたちの言い分を、ひと回りもふた回りもスケールダウンして文句を言っているみたいなおじさんが、私である。