月刊ボンジョルノ

ほとんどツイートの転載です。

さようならメビウス2号

2007-01-08 | Weblog
そういうことが世間にあるあるとは聞いていたが、まさかわが身に起ころうとは。

2ヶ月ほど前からパソコン使用中に画面が突然真っ黒になって、もしくは「システムにエラーが生じたので販売元にご連絡を」という表示が出たまま頑なに沈黙する、という事態が発生していた。
どうにも仕方がないのでリセット操作でやり過ごしていたが、沈黙の頻度は日を追って激しくなった。
再度電源を入れても、むうとして何の反応もないことも増えた。
「今にも落ちるかもしれない」という緊張を強いられながらメールを書いたり調べものをしたりしていたこの間、とうとうWindowsが立ち上がらなくなった。

正月早々縁起でもないが、二日ほど前から「ああもうこれはダメだな」という臨終間近の確信があった。
だからどうしても必要なアドレス帳やら写真類はきちんとバックアップしてあったのだが、虚しく起動を試み続けている断末魔のパソコンを見ると「ああとうとう逝ったのかあ、そうかあ、そうなんだなあ」と一抹の感傷を禁じえない。
愛用のパソコンに人格をみてとる人は多いと思うが、ここ数日のこのパソコンとの接触は、まさに最期を看取るというにふさわしい気分であった。
それも内心もう諦めてる家族の。

まる5年使ったので買い替えるのになんの抵抗もないのだが、いちおうマニュアルとCD-ROMを引っ張り出して「出荷時の状態に戻す」というのをやってみる。
これで復活すれば引き続き使っても構わないという温かい気持ちで各種設定をやり直してみたのだが、Windowsは復帰したものの見たことのない表示がフェイタルなシステムエラーを告げている。
もはや原因を調べて解決する意欲はない。

フィレンツェ留学にメビウス1号を持って行くにあたり、日本用に購入したのがこのメビウス2号で、私にとっては三代目のパソコンであった。
さようなら、メビウス2号。
そしてこんにちは、ガタ子さん。
ビックカメラの店員さんが「前はビジネスユースの○hink Padが評判良かったんですけどね、○ノボに買収されてからは評判が、はっきり言って『ガタ落ち』ですね。特にこっちはずんぐりむっくりしてるのでこっちより安いです」と言うので、つい買ってみる気になったのである。
だから君の名前はガタ子さん。