ジャガイモの工具箱

オーディオ関係主体で気がついた雑多な事を書いていく予定です。

自作抵抗

2014-07-06 19:53:11 | 抵抗器
最近は低抵抗値の抵抗は買うのもめんどくさいので作ってしまうことが多い。

写真のは自作1Ωで材料は細めのテフロンチューブとニクロム線(熱電対用クロメル線)
もちろん0.2mmくらいのマンガニン線があれば温度係数が1桁以上良くなるのでそのほうがいい。

テフロンチューブに画鋲で穴を開け錫メッキ線を挿入ニクロム線を巻きつけ反対側も同様にステンフラックス
で半田付けである。
完成後はステンフラックスを良く洗っておく。(強酸性なので)

真ん中にもピンを立て左右で反対巻にすれば無誘導巻もどきも出来る。

右側にあるのは抵抗体を削った安物抵抗に配管テフロンテープを巻きつけニクロム線を巻きつけた0.5Ω
抵抗である。

個人的には抵抗体は「表面がツルツルピカピカ」の金属体がいいと勝手に思っている。

雑音アンプ2

2013-02-05 20:28:32 | 抵抗器
2/2の記事で電流雑音の音を聞いてやろうとしてアンプを作ったけれど難しかったとの内容の記事を書いた。

電流雑音を調べる装置はどうやって低ノイズのアンプを作っているのだろうと不思議に思っていた。

そうこうするうちに株式会社ノイズ研究所の「固定抵抗器 電流雑音測定器 RCN-2011」のカタログ中に測定例を見つけた。

○999.1オームの抵抗に22.38Vをかけた時、ベースノイズ(1kHz帯域のフィルター通過後)0.141μVの測定系で抵抗の電流雑音測定時は0.16μVとなり電流雑音分である差が13%とある。

この測定を最大で32回繰り返し平均値を取り電流雑音分の電圧を計測する様である。

ベースノイズの大きさの問題を多数回測定の平均で精度をあげ解決する方式の様である。

< 結局、抵抗の電流雑音の音を聞くのはかなり難しそうである。 >

昔、自作ロードセルアンプからのデータをPICで取得しようとしたときノイズがひどいので256回測定して平均を取って「使い物になった。」時の事を思い出した。(オマケの効果で入力A/Dコンバータの分解能以上の精度も出てしまった。)

雑音アンプ

2013-02-02 12:03:49 | 抵抗器
一度抵抗の「電流雑音」の音を聞いてみたいと思い実験した。

C1815を3段繋いで170000倍のゲイン(1μVが170mVになる。)のアンプを手持ち部品で適当に作って見た。
(ベース抵抗3MΩ、コレクタ抵抗10kΩを0.47μFでカップリングしたものを3段、電源3.2V)
(絶対発振するだろうとか内部ノイズがひどいだろうとかはひとまず無視する。とにかくやってから考える事にする。)

発振、雑音がすごい、ちょっとした刺激でブブブと発振(ブロッキング発振?)する。
なんとかなだめると今度はAM放送がばっちり入ってしまう。

こりゃ家の中じゃ無理だと言うことになり「外」でいい場所を探してみた。

< 結局スチール物置の中が一番落ち着く事が判明。 >

そこで聞こえた音は「滝の音」(いわゆるピンクノイズ)である。
使った安物抵抗の電流雑音かバイポーラトランジスタのショット雑音かは良く分からないけどとにかく聞こえたのである。

9V電池に抵抗4.7kを直列にし片方の電圧を入力部に繋ぐと「心なしか雑音が増えた様な気がした」
これが4.7kの抵抗の出す電流雑音分のノイズかとも思ってみたがベースノイズが大きすぎて「良く分からない。」

もっと被測定抵抗にかける電圧を稼いでアンプも超低ノイズオペアンプやら低ノイズ抵抗で組まないといけないのかもしれない。
(JISでは測定時に帯域フィルターを入れて比較するようであるが今回の「ノイズ音を聞いてみたい。」という趣旨からは合わない。)

YouTubeに私が聞いた音と同じ物がアップされていた。

参考youtube Pink noise - ピンクノイズ(高音質) :http://www.youtube.com/watch?v=D1XOoZam23M

お手軽高抵抗測定

2013-01-24 22:39:25 | 抵抗器
非常に高い抵抗を測定したい場合のとても簡単な方法を考えた。

デジタルテスターの入力は大抵10MΩである。

被測定抵抗を9V電池とテスターの間に直列に入れて電圧を計るだけである。

オームの法則から被測定抵抗をR(MΩ)とすると表示電圧V=VB電池電圧×10MΩ/(R被測定抵抗+10MΩ)である。

つまりR=((VB×10)/V)-10 (MΩ)である。

写真は8.66Vの電池で0.296Vを表示している。
つまり抵抗値は282.6MΩと言うことになる。

計っている「ブツ」はICを買ったときに付いてきた導電性黒スポンジを□1mm位に細長くハサミで切ったものである。

こんな方法でも50mV位までOKとして1.7GΩまでは簡単に計れる事になる。

また10MΩ位の値が分かっている抵抗を使うと逆にテスターの内部抵抗がチェック出来る。

抵抗の評価方法アイデア

2012-08-26 16:15:45 | 抵抗器
オーディオでは抵抗によって音質が変化すると言われている。

抵抗で主に問題になるのは「電流雑音」と「熱雑音」である。

このうち「熱雑音」は抵抗の構造に関係なく発生するのでどうしようも無く除外である。

問題は電流雑音である。

これは抵抗の構造によって変わる。またノイズが多いと情報が埋もれる。

「電流雑音」の大きな物を使うと問題が出るという具体的な例をネットで見つけた。

参考URL(抵抗の電流雑音について):

http://wrs.search.yahoo.co.jp/FOR=qM0iBkRV3iitw1g54ZJQB3dW2g_U09Hrcx48tEdqyRG8wZorPO6t3MRCLYjuQXGo_UP65uODOKp4BuUR.9Pk4AfQ.fevXt6KB6wN_6JdUbRM9VxgGg2z.8TlTA9ta6m2TxCw3QPhQNVfm4qKl7ZATkLfjI5eokqJodrARn2a0kijRVKBkRct3duS167eHvVrYKJ9UmXOx1.7514qXNPEuA--/_ylt=A8vY8oRVwTlQ8UgBPCyDTwx.;_ylu=X3oDMTEyZHZtZjhzBHBvcwMxBHNlYwNzcgRzbGsDdGl0bGUEdnRpZANqcGMwMDE-/SIG=13cjm70fu/EXP=1346063125/**http%3A//em-field.jp/current-noise.pdf%23search=%27%E9%9B%BB%E6%B5%81%E9%9B%91%E9%9F%B3%27

抵抗によっては(低周波数領域で)0.5mA程度流れる抵抗に(4.7kΩ)に0.1μVrms/rtHzオーダーの雑音が発生している。
(熱雑音の数十倍のレベル。Vrms/rtHzは1Hz帯域幅の平均電圧を周波数の平方根で割った値:パワー・スペクトラム密度)

上記の資料の中でおもしろいのは抵抗の問題を測定で評価出来ることである。

スペクトラムアナライザーなんか持って無いので代替の方法で簡単に測定出来ないか考えてみた。

一例として「ノイズ増幅」「ローパスフィルター」「検波」「平均電圧測定」を回路に組めば比較検討位は出きるんじゃないかと思う。