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伊藤園、1080円の玉露発売

2015-10-08 03:16:40 | BOOK/COMICS
おーいお茶で有名な伊藤園が、国産厳選玉露だけを使った「お~いお茶 玉露」を、全国のコンビニやスーパーで売り出すらしい。
なんと375ml入り瓶で、希望小売価格は税込み1080円。高いか安いか。
この値段を出すんだったら、宇治玉露の茶葉を買った方がよくないか?
玉露は番茶等熱闘で淹れるお茶と違い、60度くらいでじっくり出すのが定番だ。香り、味など茶の中で最高峰にランクされるだろう。
今回伊藤園が売り出す「お~いお茶 玉露」は20度以下の水で時間をかけて抽出し、うまみ成分の「テアニン」を多く引き出し、渋みや苦みも少ないというが、どうなんだろう。それって冷茶じゃないのか?これって水だし玉露だよね。

玉露。
表面に産毛があるように見え、ねじれのあるものが上級とされる。
60℃くらいでじっくり茶葉をひらかせ、湯呑みや茶碗に注ぐとホコリみたいなものが浮くのが最上級。
でも、玉露は食事時には合わない。食事の時は寿司屋さんでおなじみの粉茶とか粉末茶、それか玄米茶、ほうじ茶の方が合う。中華料理にはジャスミンティーや烏龍茶が合う。三時の休憩やおもてなし、贈答には玉露もいいだろうけど、いい玉露茶を探すのはこれ又大変だ。京都でもお土産屋さんではアミノ酸やビタミンC等を混ぜたものが売られてるもの。

俺が今住んでるところは、サントリーとのウィスキー工場もあるところで、水が美味しいので有名な場所だ。
したがってコンビニで「六甲の美味しい水」とか「エビアン」とかが殆ど売れない。ローソンでもファミマでもスーパーでも水のペットボトルは少数しか置いていない。蛇口ひねっただけでもっと美味しい水が飲めるんだからね。
水道代は大阪市に比べるととんでもなく高いのも仕方が無い。とはいえ最近は淀川の水も混ぜてるらしいから昔から住んでる人に言わせると「質が落ちた」らしい。マンション暮らしの人とかも多いから、浄水器やペットボトルの水やウォーターサーバーを買う人も増えた。
未だに大阪市内の喫茶店や飲食店で出されるお水は飲めない。いや、飲みたくない。

お茶もそう。
ペットボトルのお茶なんてって毛嫌いしてたが、ある時、伊藤園の「おーいお茶」を飲んでビックリ。美味しいのよ。ちゃんとお茶の味がする。その後イエモンとか綾鷹とか出てきたけどどれもこれも不思議に美味い。お茶葉のかけらも入っていないのにね。宵越しのお茶は飲むなと言われてたのにキャップさえ閉めとけば数日は飲める。烏龍茶なんてサントリーの烏龍茶で知ったから、未だに買ってしまう。

最近お茶に凝ってるせいもあるが、お茶葉自体なかなか売って無い。スーパーでもコンビニでもペットボトルやティーパック仕様のものが多数売られててるが、急須でいれるお茶葉って数が少ない。番茶、玄米茶もそうだが、煎茶、緑茶も宇治や静岡、八女、知覧、嬉野なんかのお茶はラインナップがかなり少ない。
でもさ、ペットボトルもいいけど、お茶はやっぱり急須でじっくり飲んでほしいな。

日本の飲食店では茶屋を除き、食前食後のお茶は無料だ。水とお茶が無料なのは全世界で日本だけじゃないか?イタリアやアメリカでは水もガス抜き、ガス入りで有料。中華料理でも烏龍茶やジャスミンティーは有料だ。喫茶店で紅茶頼めば有料なのは当たり前だ。
では、何故お茶は日本では無料なのか?それくらい庶民生活に溶け込んでたからだろう。
紅茶も烏龍茶も緑茶とさほど変わりはない。収穫後蒸すか乾燥させるか。発酵をどうするか、茶葉を押し潰すか揉み込むか、それだけの違い。
インドのダージリンやアールグレィ、スリランカ、中国福建省、台湾、そして日本の宇治。
食前食後、休憩時、夜のひととき。麦茶、番茶、玄米茶、各地方の地元茶、緑茶、茎茶、煎茶、緑茶。
急須やポットでじっくり茶葉を開かせて、二煎、三煎と楽しんでた。茶粥、茶漬け、ナマコだって番茶で湯がく。

一本1000円の玉露。売れるのか売れないのか。
これを機会に急須を持っていない家庭は急須や茶こしを買って、茶葉で飲んでほしいと思う。
だって、日本酒、日本茶、そして醤油や味噌等の調味料。これが日本食=和食の根底にあるんだからね。
















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