GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

洋画のタイトルに不満有り

2015-05-31 03:05:56 | MUSIC/TV/MOVIE
映画人気が最近は復活してるみたいだ。一時期は映画館は閑古鳥が泣いてどんどん閉館してった。
数種類の映画を上映してて、その中からシアターを選択して観れる大型映画館の登場で、より見やすくなったからかもしれない。昔ながらの小さい映画館も好きだったが、大型シネマは席も広いし、綺麗だし、音や映像はいいし。文句のつけ様が無い。

特に邦画が復活してる。今放映中の「びりギャル」「駆込み女と駆出し男」「イニシエーションラブ」「寄生獣」「龍三と七人の子分達」他、どれも人気があるみたいだ。興行収入初週でいくらとか、来場者数何万人突破って煽ってる。
邦画は人情物からアクションもの、コメディ、文芸作まで幅広く作られてる。カンヌやベルリン映画祭に出品や招待、レッドカーペットがどうのっていう話題もよく耳にする。ノミネート作品を観たらそんなに完成度の高い映画とは思えない映画も選ばれてるが、これも時代の流れかね。北野武に感謝した方がいいな。

邦画人気に対し、洋画が低迷してるのは何故かな。
俺は原因のひとつはタイトルのせいだと思ってる。最近の洋画は原題をそのままカタカナにしたものばかり。昔の洋画は邦題がついていた。
「ローマの休日」「アラビアのロレンス」「風と共に去りぬ」「卒業」「小さな恋のメロディ」「荒野の七人」「明日に向かって撃て」「時計仕掛けのオレンジ」「俺たちに明日はない」「2001年宇宙の旅」「007-死ぬのは奴らだ」「未知との遭遇」・・・。原題は知らないけど邦題は知ってる名作が多数。「ティファニーで朝食を」とか「地獄の黙示録」なんて秀逸な邦題だ。誰がつけたんだろう?ってくらい素晴しいタイトルが多い。
勿論「カサブランカ」「ゴッドファーザー」「ディアハンター」「イージー・ライダー」みたいに当時でもカタカナタイトルの名作もある。しかしこれらは邦題を付けようにも付けられなかったんじゃないかと推測する。「ロッキー」とか「スターウォーズ」なんて邦題を付けようにも付けようが無いもんね。

80年代くらい迄、気合いの入った作品は必ず邦題がついてたが、90年代の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」あたりからそのまま原題をタイトルに用いる映画が増えた気がする。「フットルース」「フラッシュダンス」「トップガン」「ランボー」「ターミネーター」・・・。勿論それぞれに本当は長いタイトルが有るのかもしれないが、カタカナタイトルがこの頃から増えた気がする。
「愛と青春の旅立ち」「羊達の沈黙」「ショーシャンクの空に」「天使にラブソングを」・・・これ以降はろくな邦題に出会った事が無い。これって配給会社の手抜きなのかな?

「プリティウーマン」「メン・イン・ブラック」「レインマン」「バックトューザフューチャー」「マトリックス」「ダイ・ハード」「グッドモーニングベトナム」「プラトーン」・・・。邦題を付けようにもできなかった作品が多いのはわかる。でも「ユージュアル・サスペクツ」とか「L.A.コンフィデンシャル」なんかは邦題つけれなかったのか?って思う。
近年では「プラダを着た悪魔」は凄く良い邦題だと思う。思わず観たくなるもの。

ハリーポッターシリーズは『ハリー・ポッターと賢者の石』とか『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』って邦題がついてるから人気があったんじゃないかなって思う。(007シリーズと一緒だな)。ディズニーアニメもそう。昨年大人気だった「アナと雪の女王」でも原題の「Frozen」じゃ人気でなかったんじゃないか?
逆の例もあって「パイレーツ・オブ・カリビアン」を「カリブの海賊達」って邦題をつけられて上映されたら人気無かっただろうな。同じく「ミッションインポッシブル」を昔の邦題「スパイ大作戦」でつけられてたら、やはり観に行かなかったかもしれない。

一番好きな邦題は「オペラ座の怪人」。ミュージカルの原題をそのまま直訳しただけなんだけど、見事なり。
ちなみに邦画では「桐島、部活やめるってよ」。原作本のタイトルだけど、これは凄いタイトルだなって。

要が人気を復活させる為には、配給会社よ、是非イカした邦題をつけてくれ。
あと、日本映画(邦画)に英語タイトルは似合わない。シンプルな題名ももう飽きた。タイトルを見ただけでその映画が観たくなるようなイカシタ名前をつけて欲しいね。



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