GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

ムロツヨシのシリアス

2018-10-20 02:47:58 | MUSIC/TV/MOVIE
最近物忘れが激しい。
特に人の名前。芸能人やタレントの名前が出てこない。
ドラマとか映画とかを一度見たら結構細部まで覚えてるのが自慢だったのだが、最近じゃ番組名や脇役の名前は出てくるのに肝心の主演の名前が出てこなかったりする。「あれだよ、あいつ、ほら何々に出てた」って感じ。

このまま行くとどんどん物忘れが激しくなって、ボケ老人とか言われるようになったら嫌だなぁ。
「SUITS/スーツ」での中島裕翔くんや、今週から始まった「駐在刑事」(寺島進主演)では佐藤寛太くんが瞬間的に記憶できる能力を持った役で出てる。ちょっと羨ましい。


どんどん記憶をなくしていくドラマ「大恋愛〜僕を忘れる君と」は今週が2話目。
婚約者松岡昌宏との結婚を控えた戸田恵梨香。引越し業者として知り合ったムロツヨシが、実は学生の頃から愛読してた本の作家だった。ムロツヨシにどんどん惹かれていく戸田恵梨香だが、実はアルツハイマーの前兆が出始めていた・・・ってドラマ。

若年性アルツハイマーをテーマにしたドラマや映画って以前あったよね。
数年前にも豊川悦司がアルツハイマーになり、どんどん忘れていく「ビューティフルレイン」ってドラマがあった。


主人公が病気のドラマは、回を重ねるごとにどんどん辛くなるので苦手なのだがね。芦田愛菜ちゃんが健気だったのでこれは見ちゃったなぁ。
今回も「えっ?ムロツヨシが恋愛もの?」ということで観はじめた。

最近でこそムロツヨシは名前が一気に売れたけど、ウロボロス(小栗旬/生田斗真)の頃はほとんど無名だった。(このドラマでムロさんだけではなく、吉田鋼太郎や吉田羊も一気にブレイクした)

福田組の常連だから、勇者ヨシヒコシリーズなんかで知る人はもっと前から知ってたんだろうけどね。

今クール放送中の「今日から俺は!!」(賀来賢人)にもムロツヨシは出てる。
こちらは昭和〜平成に変わった頃に連載してた漫画が原作。なぜ今ごろになっていきなり実写ドラマ化したのかが不思議なくらいの時代遅れのヤンキーコメディだ。かなりコアな人しか見ないんじゃないかというこの作品、福田雄一監督が演出脚本してる関係からか、ムロツヨシは金八先生みたいな風貌で得意のコメディ感覚で出てる。(福田組常連の佐藤二朗も出てる。第1話では小栗旬がゲスト出演してて、映画クローズを彷彿させる台詞言ってたりした)



最近、ドラマがクールかぶる役者が多いなぁ。
佐藤健くんとかもそうだったね。売れっ子だからしょうがないんだろうけど、見てるこっちは切り替えるのが大変。
ムロツヨシはコミカルだって先入観があるからか、大恋愛〜僕を忘れる君とで戸田恵梨香の恋人役って?大丈夫か?なんてと思ってたが、逆にムロツヨシで良かった気がする。
これがモデル上がりの二枚目イケメン俳優が演じてたら、多分2話目からはもう見れなかったかもしれない。アルツハイマー病という重いテーマで、今後どんどんシリアスな展開になっていくのだからね。

でもムロツヨシだとなぜか落ち着いて観れる。婚約者の松岡昌広は一切笑わない(重苦しい)精神科医だし、母親役の草刈民代もクールな演技だ。
その中で戸田恵梨香と入った居酒屋で、店員同士の会話や客同士の会話に勝手にアテレコしたりするムロツヨシ。シリアスなテーマのドラマでこんなシーンに結構ホッとする。

ただこのドラマちょっと気になるのはムロツヨシの役柄設定。
ドラマでは生まれてすぐ神社に捨てられたため、両親の顔は知らない、だから他人を信じない性格、本気で人を愛したことがなくここまで生きてきたという設定。
実際ムロツヨシは4歳で両親が離婚し、父の方に引き取られたがその父も別の女性と懇意になり、親戚の元で育った。芸名のムロツヨシがカタカナ表記(及び本名非公開)なのは離婚以来会っていない母親に知られないようにとの配慮だそうだ。脚本家の大石静さんがこういうことを知っててアテガキしたのではないと思うのだが、なんか被っちゃってね。このドラマ見ててもなんか応援したくなってしまうのよ。

特に第2話のラスト感動的だった。
いいなぁ。(羨ましいなぁ)
久々に感情移入してしまった。

どんどん物忘れが多くなってきた昨今、ちょっと真剣に見てしまうドラマです。


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