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仲間由紀恵は笑わない

2021-06-03 19:19:26 | MUSIC/TV/MOVIE

仲間由紀恵主演のドラマを見るのは久しぶりだ。

「女王の法医学〜屍活師〜」。

今回仲間由紀恵が演じるのは、タイトル通り法医学の先生。大学の法医学研究所の准教授で、検視にかけては天才的な能力を持っているが、その身勝手さや横柄な態度・物言いから「女王」と周りから言われてる桐山ユキ。

 

このドラマが面白い。

原作は社野亜希さんの人気漫画だそうだが、読んだことがなかった。全18巻だそうなので今度読んでみようと思うが、それだけ原作(ネタ)があるなら是非このドラマはシリーズ化してほしい。いや、連続ドラマ化してほしいくらいだ。

今回は単発2時間ものだったが、かなり見応えあったもん。

 

仲間由紀恵は笑わない役が似合う。

今回の役は「女王」と呼ばれるだけあって、超クールな仲間由紀恵が堪能できる。

 

と言っても、仲間由紀恵は今までもほとんど笑う役はしていない。

「コメディの作品に結構出てるじゃないか」と思われる方も多いだろうが、いつも実はほとんど笑ってないのだよ。「ニコッ」と微笑むことはあるが「ハハハ」とは笑わない。笑ってても目が笑ってないとかなのだ。

出世作「TRICK」でもそうだ。堤幸彦ワールド全開で、あれだけ随所に小ネタとコメディが張りめぐされてるのに、仲間由紀恵は笑わない。ニヤっとか、テヘっとかはするが基本無表情だ。

もう一つの出世作「ごくせん」でもニコニコとしているが、それは笑ってるのか?と聞かれたらちょっと違う気がする。実家の家業や喧嘩っ早い素性がばれないように気をつかってるだけだろう。

 

そう、コミカルな演技はしても笑わない女、それが仲間由紀恵だ。

 

ブレイク直前の「神様もう一度だけ」での深田恭子に嫉妬心燃やす役でも、「P.S.元気です、俊平」で堂本光一の初恋の人なのに本屋の店長と不倫してる役でも、「二千年の恋」で中山美穂の妹だが、東幹久にボロボロにされる役でも笑わない。

「顔」で似顔絵書きの警察官を演じても、「SAKURA」で聴覚の優れた刑事を演じても、「ゴーストママ」で殉職したが残した子供が心配で成仏できない警察官を演じても、笑わない。もちろん「相棒」でも笑わない。

「美しい隣人」や「サキ」、「10の秘密」、映画「g@me」などのサスペンスものでは当然笑わないし、「アンタッチャブル」で事件記者を演じても、「美女と男子」で芸能プロダクションのマネージャーを演じても笑わない。キムタク主演の「Mr. BRAIN」にゲスト出演しても笑わない。

いつの時代でも笑わない。

戦国時代末期の「功名が辻」で山内一豊の良妻賢母を演じても、江戸初期の「SHINOBI」で女忍を演じても、「大奥」で総取締役を演じても、明治末期〜昭和初期の「花子とアン」で吉高由里子の友人(?)を演じても、「私は貝になりたい」で太平洋戦争後に戦犯にされてしまう中居正広の妻を演じても笑わない。

 

そんな笑わない仲間由紀恵、今回の法医学の女王さま役は見事にハマった。

大学の医学部四回生で、希望の外科ではなく法医学研究室に自習配属になってしまい、いまいちやる気のない松村北斗(Six TONES)演じる犬養一を「ワンコ」と呼び、パワハラ同然、コンプライアンスお構いなしにこき使う仲間由紀恵女王さま。

うーんKOOLだねぇ。(千堂大善/椎名桔平by桜の塔)

彼女の白衣姿は「ナイトホスピタル」以来だ。「サキ」では看護師だったから白衣は着ていなかったと思う。

よく似合ってる。出産後ちょっとふくよかになられたみたいだが、まぁそれも魅力だ。っていうより二児(双子)の母とは思えないな。

ドラマで法医学の先生(法医)を、いろんな役者が演じてる。

若村麻由美(科捜研の女)、北大路欣也(刑事7人)、上野樹里(監察医朝顔)、藤原竜也(ST 赤と白の捜査ファイル)など。

今回の仲間由紀恵も遜色ないぞ。

 

ある事件がきっかけで死体にしかメスが入れれなくなった(から法医になった)とか、その事件後になった味覚障害はまだ治らないのかとか、お前のせいで弟は死んだと今でも思ってるとか、桐山ユキ(仲間由紀恵)の過去を知ってる刑事・村上を演じる田辺誠一。

法医学研究所の所長だが、実質的にすべて桐山ユキ(仲間由紀恵)に任せてる丹波教授を演じる石坂浩二。

仲間由紀恵にとって、この二人が出てくれるのはとても心強いだろう。

生瀬勝久さんとの共演がかなり多いイメージのする仲間由紀恵だが、田辺誠一とは「ナイトホスピタル〜病気は眠らない〜」や映画「リング0 バースデイなどで共演してる。

石坂浩二さんとはかなり多い。「相棒」「島の先生」「森光子を生きた女」「東京湾景」や、「私は貝になりたい」など多数のドラマや映画で共演している。

そういや石坂浩二の白衣姿を見るのは「白い巨塔」(2003年唐沢Ver.)以来かも。「東教授のご回診〜」って聞こえてきそうだ。

 

でも結構ドラマでも登場する法医だが、現実問題として法医になる(目指す)人は少ないそうだ。そりゃ、手術や治療して治す方が医者としてはやりがいあるもんな。死体は治らないし生き返りもしないもんね。

どこも人材不足だから、よほど不審死か事件性がない限り、司法解剖しない(できない)状況も問題だそうだ。

 

今は法医だけでなく、医師も看護婦も足りない。

新型コロナウイルスの治療に当たってる医師や看護師は、寝る間もなくフル回転だ。

逼迫して破綻しかかってる医療現場で、今日も懸命に頑張ってくれてる人たち。感謝しないとねってつくづく思う。

それなのに五輪やってる場合か?スポーツドクターだの看護師だの派遣しろってよく言えるよな。

「これ以上は死活問題だ」と嘆いて、時短営業や酒類提供の依頼や命令無視して営業してる場合か?

ましてや自粛疲れとか言ってる場合か?「お偉いさんが破ってるのに自粛してるのが馬鹿らしい」とか「飲食店を助けるためだ」とか言い訳して、のこのこ飲みに出かけて行ってマスクもせず酔っ払って大声で楽しんでる場合か?

お前らがコロナに感染しても、診てくれる病院ないぞ。入院できる施設ないぞ。家で寝てても治らんぞ。

もう少しだ。ワクチン接種率が目標数に達するまで、もう少しだけおとなしくしておけ。

 

知らなかったのだが、この「女王の法医学〜屍活師〜」、以前にフジテレビにて松下奈緒主演で単発ドラマ化されてたのね。関ジャニ∞の横山裕くんが、今回は松村北斗(Six TONES)くんが演じた犬養一役だったのね。

今回の仲間由紀恵バージョンはテレビ東京。権利とかなんかいろいろややこしいのかな。

でも、シリーズ化、連続ドラマ化希望。

なぜ死体にしかメスを入れれなくなったのか知りたい。

チリペッパーソースをダバダバかけてたり、辛いせんべいをいつも食べてたり、コーヒーに砂糖何回も入れたりって味覚障害になぜなったのか知りたい。

田辺誠一が「お前のせいで弟は死んだと思ってる」という、その事件とは何?

原作漫画大人買いして、一気読みするしかないのかね。

 

笑わない仲間由紀恵のクールな姿をもっと見たいのだ。

 



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