伊藤健太郎が事故を起こした。
今、一番売れっ子と言っても過言でないくらい引っ張りだこの若手俳優の突然のスキャンダルに、マスコミ各社が飛びついた。まぁいつものことだ。
でも、これがひどすぎる。
相変わらずのマスコミの報道。
事故原因や詳細などが全然わかってない状態なのに、「伊藤健太郎ひき逃げで逮捕!」。すでに重大犯罪者扱いだ。
いやいや、俺だって事故の内容くらいは知ってるよ。
Uターンしようとした伊藤健太郎の車。二人乗りのバイクが転倒。伊藤健太郎はそのまま行こうとしたが後続のタクシー追いかけ、次の信号で戻るように諭され戻った。バイクの男女は左腕打撲と、左足骨折の重傷。自動車運転処罰法違反(過失傷害)と救護義務違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕された。ってことはね。
でもさ、この事故、なんで起こったのかはどこも報道していないのよ。
事故のあった場所は見通しの悪い道路ではない。Uターン禁止の場所でもない(ちょっと先は右折禁止)。したがってこの道交法違反はない。
伊藤健太郎はバイクが近づいてきてるのわかってて強引にUターンしたんか?
バイクはUターンしてる車があるのに気付くのが遅かった、または気付いてブレーキかけたが間に合わなかったのか。
当たったん?ぶつかったん?避けようとして転んだん?それさえわかってない。
避けれんかったん?そんないきなり目の前でターンかまされたん?後ろに女の子乗せてる250ccのバイクやろ、普通は「あぁUターンしてんな」って減速セェヘンかね?
って、こんなこと書くと「被害者は怪我してるのに」って騒ぐ人いるけど、そもそも、その原因がはっきりわかっていない時点で騒いでるのがちょっとね。
100%伊藤が悪い(過失)であっても、それは事故検分の報告が上がってからやん。
伊藤健太郎の車がUターンした時、バイクとの車間距離はどれくらい離れていたのだ?とか、双方がどれくらいのスピードだったのか、どういう風にぶつかったのかも、伊藤健太郎の車のドライブレコーダーの解析や供述で分かるだろう。
それのわかっていない、今の時点で伊藤を責めてもなぁ。
ワイドショーは「なぜ現場から逃げ去ろうとしたのか」って。そりゃそうだ。そこはあかん。この逃げたっ行為のせいで、事故は事件になってしまった。
でも、パニクってたんやろ。ごまかそうとしたとかより、うわうわうわって感じじゃないか。どうしようって。事故を起こして冷静なやつなんかいないよ。
留守だと思って空き巣に入ったが家の人がいて見つかって、逃げようとナイフ振り回してたら抵抗されて刺しちゃって、どないしようってなってるうちに家ごと燃やして証拠隠滅しようとしちゃったってのもあるくらいだ。冷静さが微塵もない状態のパニック時、はたから見たらその心理は理解不可能だ。
伊藤健太郎が現場から逃走しようとしたこと(およびその報道)は庇うつもりもない。でも、責めるのもどうなのかな。
本人はぶつかっていない(または勝手に当たってきた)としか思ってなかった、なんてことは無いだろうけど、まさかそんな重傷を負ってるとかは全く思ってなかったんだろう。夕暮れ時(走馬時)でバックミラーでも見えてなかったのか?
唯一の救いは、タクシーが追いかけてくれてきて、「今戻れば間に合う」と諭してくれたことだな。感謝しなければいけない。もしこれで完全に現場から逃走してたらそれこそ重大事件だ。
ちなみにバイクは簡単にコケる。
よく映画やドラマで悪い奴らが主人公をバイクで取り囲み、ウイリーかして襲ってくるシーンあるけど、あれではちょっと避けてチョイとついたら簡単にコケるぞ(本当)。
まだ健太郎だった頃『相棒』で、バイクに乗って逃走したりする役で出演してた。ってことは伊藤健太郎はこんなバイク、および転倒時のライダーのことは分かるはずなんだけどなぁ。
マスコミ各社はいつものパターンで事故の内容より、出演作の公開はどうなるとか、CMの降板とか差し替えとか、違約金がいくらとかばっかり。
自分たちが払うわけでもないのに違約金がいくらになるとか勝手に計算して騒いでるけど、違約金のためのクラウドファンディングでも立ち上げてあげるつもりなのかな?デッケェお世話だ。
あげくには事務所移籍は元マネージャーとの仲がどうのこうのなんてのを書いているメディアもある。事故には関係ないが今がチャンスだ、以前から温めてたネタ記事ついでに出しちゃえって。詳細に書いてるのは例によって新潮と文春だ。
出演作がどうなるか、それは制作会社と配給会社が決めればいい。「作品に罪はない」とするか「作品は公開できない」とするか。そして観に行く人見る人が「作品に罪はない」と思うか「この人が出てる作品は見たくない」となるか。
主演作では黒木瞳が監督した映画『十二単を着た悪魔』(11月6日公開予定)や、舞台『両国花錦闘士』(12月より東京大阪福岡巡業予定)
北村匠海主演映画「とんかつDJアゲ太郎」の公開は本日(10月30日)からだが、この映画には伊藤健太郎のほか、先日大麻で捕まった伊勢谷友介や、九州被災地ボランティア不倫で騒がれたブラザー・トムなどが出てる。こうなると映画の良し悪しより変な話題性ばかりが先行しちゃうな。
木村拓哉主演の『教場2』にも出演している。前作で「キムタクの新境地」と絶賛された作品の続編だから、制作陣もかなり気合入ってるみたいだ。2021年初春に2夜連続放送の予定だからまだ時間があるといえばあるが、今から撮り直すかそれともこのままGoするか。
っていうか売れすぎ。
『今日から俺は!!』で一気にブレイクし、映画『弱虫ペダル』やリメイク版『東京ラブストーリー』、『アシガール』、NHK連ドラ『スカーレット』と立て続けに出演。
横浜流星が新型コロナにかかった影響で舞台『巌流島』は流れたが、他にも単発でゲスト出演したりしてる。
さらに最近の悪い風潮として、TVでも映画でも出演作の公開が近づくと、バラエティ番組へ番宣を兼ねて出演させられる。
本来役者が宣伝するってどうなの?そりゃ、沢尻エリカみたいに「別に・・・」とか言いたくもなるよ。
そんな忙しい状態だったからなんて言い訳にはならないけど、そんな忙しいタレントに自分で車を運転させるってのも考えもんだ。
そりゃ気分転換のドライブとか、車を運転することでストレス解消ってのもあるかもしれないが、やっぱり危険だよ。
これだけ売れっ子だと睡眠時間は減ってるだろうし、セリフは覚えなきゃいけないし、さらに番宣でバラエティ番組に出て、ちょっとは面白いことも言わなきゃいけない。結構なストレスよ。
そんな状態で車運転して事故。そりゃパニック状態に陥るわね。
今回は酒を飲んでたわけでもなく、大麻や変な薬をキメてたわけでもない。同乗者(訳ありの恋人とか)が居たわけでもない。語弊があるが、それらは該当してなくてよかった。
怪我をされたバイクのお二人は早く快方に向かうことを祈っている。
メディア・マスコミは、事実だけを、主観や偏向などいれず報道してほしい。
そろそろ、変わってくれよ。