おおさか維新の片山代表の発言。
「終盤国会になって地震が起きた。政局の動向に影響を与えるのは確かだ。大変、タイミングのいい地震」
19日の党会合での挨拶での言葉だが、これこそタイミングが悪かった。案の定あちこちから非難を浴びた。
「24日に投開票の衆院北海道5区、京都3区補欠選挙が間近に迫り、衆参同日選の可能性も取り沙汰される中で地震が起きたと」との趣旨らしいが、これは誤解されても仕方がない。この発言からこの趣旨が読み取れる人は皆無だろう。余程の政治通やおおさか維新の支援者でも無理だろう。
ただでさえ政治家の失言に対しては厳しい。ましてや大型災害の時、不用意な発言をすると、「こんな時に何を言ってるんだ」「不謹慎だ」って騒がれる。
「現地はまだまだ大変なのに」「被災者の気持ちを考えろ」「許せない」「謝罪しろ」。
でも、ちょっと待ってくれ。ちょっと冷静になってくれないか。
何でもかんでも「被災地で頑張ってる人がいるこんな時に」ってひとくくりにしてないか?
俺もこの片山共同代表の発言は、確かに不用意でおバカな発言だとは思う。
しかしそれは「24日の選挙間近のこの時期に、何てこと言うんだ」と思うからで、「被災者の」とか思わないよ。
何でもかんでも震災にこじつけてもしょうがないだろ?
震災関連で民主党は自民党批判ツイートでこけて、共産党は募金のあやふやな使い方でこけた、おおさか維新にとってはチャンス。それなのにまさかの「タイミングいい」発言。これは「アホ」「ボケ」「カス」「代表のくせに何ゆうとんねん」「豆腐の角で頭打って死ね」と、おおさか維新の支持者や議員が責めるのはわかる。
でも、冷静に考えれば、この「タイミングいい地震」発言。実は「いい」が余分なだけだ。「いい」がついてるから100%勘違いされるんだ。
でもこれが
「この地震のタイミングは政局の動向に影響を与える」
なら、別に騒ぎ立てられることもなかったと思う。
九州の人にとっては、どうでもいい京都と北海道の選挙。でも「タイミングいい地震」なんて言われりゃ怒るわ。
でも、「この地震のタイミングは一つの契機になる」なら問題ないだろ?
実際、過去の大型災害は、それまでの事を大きく変化させるタイミングになっている。
阪神淡路大震災は、災害時におけるあらゆることの問題提起と改善のタイミングになった。
災害時の政府や自治体の連絡と動き方、建築物の耐震基準、避難所の設定や防災知識。義援金、ボランティア、携帯電話などもこの時を契機に意識されるようになった。
そして災害時における報道のあり方が問われ、当時否定的だった自衛隊の存在意義と活動が見直された。
あらゆることを見直す「いいタイミング」になってしまったこの震災、「タイミングが悪かった」のは社民党政権時に発生した事。
自衛隊嫌いで「自衛隊は日本にいらない」って言ってた社民党の村山首相だったから、自衛隊への救援申請が遅れ、被害が広がった。もっと早くに要請してたら助かった人はもっと多かっただろう。(自衛隊は要請がないと出動できないので、「自主訓練」って名目でそれぞれ出動した)。
「やっぱり自衛隊は頼りになる」「戦争云々は別にして自衛隊は必要」と世論がなったから、防衛省や自衛隊にとっては「いいタイミング」だったし、そのあとすぐ崩壊してしまった社民党政権から見れば「タイミングの悪い地震」である。
そしてこの阪神大震災はバブル経済が終焉したタイミングでもある。
東日本大震災は、原子力発電所の問題提起のタイミングになった。
原発の安全神話の崩壊、放射性物質の知識、エネルギー問題、この時を契機に原発反対運動が起こった。今まで見ないふり、聞こえないふりしてた原子力の事を考える「いいタイミング」である。
残念ながら、この地震を機にCo2削減や地球温暖化対策できなくなって、意識も無くなってしまったことは「悪いタイミング」とも言える。
津波の力と凄さ、避難命令と避難訓練の大事さ、災害情報の発信受信でスマホやSNSの活用が広く知れ渡る契機になった。
原発や復興支援の取り組み方を見直す事になるこの震災、「タイミングが悪かった」のは民主党政権の時だったから。
官僚や省庁を目の敵にするような行政への入り込みをしてたから(仕分けとかね」によって、震災時に行政機関の協力が取り付けられなかった。首相のトンチンカンな指示などからこの震災を機に「民主党ではダメだ」って支持崩落。「自民党だったなら」と民主党政権の崩壊につながった。
まだこの熊本震災が何のタイミングになるのか不明だが、二つは確実だ。
一つは「街にあふれるアジア系旅行者の減少」のタイミングになると思う。
アジア人旅行者も当然この震災時に、阿蘇とか湯布院にいたはずだが、あまり報道されていない。東北震災および福島原発の時、真っ先に外国人が逃げ出した。今回の震災では、それを懸念して報道を控えてるのかもしれないが、中国や韓国の人たちに「日本は危険な国」って思われたかもしれない。
N.Y.やパリでのテロと天災は違うんだが、旅行者はリスクはできるだけ避けたいから、わざわざ危険なところにはいかない。
一つは「デフレの崩壊」のタイミングになると思う。
今まで「爆買い」とか言って喜んでたし、これが日本経済の一翼を支えてたのも事実。
でも、今後は紙おむつも生理用品も「爆買いされたら困る、熊本は足りないんだ」となりそうだ。炊飯器や電子レンジなんかの電化製品も、震災で壊れてしまった人はこれから買い直すだろう。
需要があれば供給する。誤解を招く言い方だが、年配者の多いところでは高額のものが売れる。テレビやエアコンにしろ、アジア人観光客のために安くで設定してた価格設定も、これからは見直されるだろう。ウォシュレット付きトイレやソーラーパネルも売れるだろう。
瓦、木材、セメント、ガラス、アルミ建材、家や建物を直したりするのに必要なものが売れる。スコップ、軍手、脚立、台車、などの備品も売れるだろうし、落ち着いてくればパソコンやゲーム機、食器や家具だって売れるだろう。アジア人観光客に売るよりよっぽど意義を感じ、利益がある。
この二つが同時におこなわれるような気がする。
阪神大震災がバブル終焉のタイミングになったように、今回の熊本地震が爆買いの終焉とデフレの崩壊になると思う。
タイミング。
グッドタイミングかバッドタイミングかは、冷静に考えれるようになった後でしかわからない。
「終盤国会になって地震が起きた。政局の動向に影響を与えるのは確かだ。大変、タイミングのいい地震」
19日の党会合での挨拶での言葉だが、これこそタイミングが悪かった。案の定あちこちから非難を浴びた。
「24日に投開票の衆院北海道5区、京都3区補欠選挙が間近に迫り、衆参同日選の可能性も取り沙汰される中で地震が起きたと」との趣旨らしいが、これは誤解されても仕方がない。この発言からこの趣旨が読み取れる人は皆無だろう。余程の政治通やおおさか維新の支援者でも無理だろう。
ただでさえ政治家の失言に対しては厳しい。ましてや大型災害の時、不用意な発言をすると、「こんな時に何を言ってるんだ」「不謹慎だ」って騒がれる。
「現地はまだまだ大変なのに」「被災者の気持ちを考えろ」「許せない」「謝罪しろ」。
でも、ちょっと待ってくれ。ちょっと冷静になってくれないか。
何でもかんでも「被災地で頑張ってる人がいるこんな時に」ってひとくくりにしてないか?
俺もこの片山共同代表の発言は、確かに不用意でおバカな発言だとは思う。
しかしそれは「24日の選挙間近のこの時期に、何てこと言うんだ」と思うからで、「被災者の」とか思わないよ。
何でもかんでも震災にこじつけてもしょうがないだろ?
震災関連で民主党は自民党批判ツイートでこけて、共産党は募金のあやふやな使い方でこけた、おおさか維新にとってはチャンス。それなのにまさかの「タイミングいい」発言。これは「アホ」「ボケ」「カス」「代表のくせに何ゆうとんねん」「豆腐の角で頭打って死ね」と、おおさか維新の支持者や議員が責めるのはわかる。
でも、冷静に考えれば、この「タイミングいい地震」発言。実は「いい」が余分なだけだ。「いい」がついてるから100%勘違いされるんだ。
でもこれが
「この地震のタイミングは政局の動向に影響を与える」
なら、別に騒ぎ立てられることもなかったと思う。
九州の人にとっては、どうでもいい京都と北海道の選挙。でも「タイミングいい地震」なんて言われりゃ怒るわ。
でも、「この地震のタイミングは一つの契機になる」なら問題ないだろ?
実際、過去の大型災害は、それまでの事を大きく変化させるタイミングになっている。
阪神淡路大震災は、災害時におけるあらゆることの問題提起と改善のタイミングになった。
災害時の政府や自治体の連絡と動き方、建築物の耐震基準、避難所の設定や防災知識。義援金、ボランティア、携帯電話などもこの時を契機に意識されるようになった。
そして災害時における報道のあり方が問われ、当時否定的だった自衛隊の存在意義と活動が見直された。
あらゆることを見直す「いいタイミング」になってしまったこの震災、「タイミングが悪かった」のは社民党政権時に発生した事。
自衛隊嫌いで「自衛隊は日本にいらない」って言ってた社民党の村山首相だったから、自衛隊への救援申請が遅れ、被害が広がった。もっと早くに要請してたら助かった人はもっと多かっただろう。(自衛隊は要請がないと出動できないので、「自主訓練」って名目でそれぞれ出動した)。
「やっぱり自衛隊は頼りになる」「戦争云々は別にして自衛隊は必要」と世論がなったから、防衛省や自衛隊にとっては「いいタイミング」だったし、そのあとすぐ崩壊してしまった社民党政権から見れば「タイミングの悪い地震」である。
そしてこの阪神大震災はバブル経済が終焉したタイミングでもある。
東日本大震災は、原子力発電所の問題提起のタイミングになった。
原発の安全神話の崩壊、放射性物質の知識、エネルギー問題、この時を契機に原発反対運動が起こった。今まで見ないふり、聞こえないふりしてた原子力の事を考える「いいタイミング」である。
残念ながら、この地震を機にCo2削減や地球温暖化対策できなくなって、意識も無くなってしまったことは「悪いタイミング」とも言える。
津波の力と凄さ、避難命令と避難訓練の大事さ、災害情報の発信受信でスマホやSNSの活用が広く知れ渡る契機になった。
原発や復興支援の取り組み方を見直す事になるこの震災、「タイミングが悪かった」のは民主党政権の時だったから。
官僚や省庁を目の敵にするような行政への入り込みをしてたから(仕分けとかね」によって、震災時に行政機関の協力が取り付けられなかった。首相のトンチンカンな指示などからこの震災を機に「民主党ではダメだ」って支持崩落。「自民党だったなら」と民主党政権の崩壊につながった。
まだこの熊本震災が何のタイミングになるのか不明だが、二つは確実だ。
一つは「街にあふれるアジア系旅行者の減少」のタイミングになると思う。
アジア人旅行者も当然この震災時に、阿蘇とか湯布院にいたはずだが、あまり報道されていない。東北震災および福島原発の時、真っ先に外国人が逃げ出した。今回の震災では、それを懸念して報道を控えてるのかもしれないが、中国や韓国の人たちに「日本は危険な国」って思われたかもしれない。
N.Y.やパリでのテロと天災は違うんだが、旅行者はリスクはできるだけ避けたいから、わざわざ危険なところにはいかない。
一つは「デフレの崩壊」のタイミングになると思う。
今まで「爆買い」とか言って喜んでたし、これが日本経済の一翼を支えてたのも事実。
でも、今後は紙おむつも生理用品も「爆買いされたら困る、熊本は足りないんだ」となりそうだ。炊飯器や電子レンジなんかの電化製品も、震災で壊れてしまった人はこれから買い直すだろう。
需要があれば供給する。誤解を招く言い方だが、年配者の多いところでは高額のものが売れる。テレビやエアコンにしろ、アジア人観光客のために安くで設定してた価格設定も、これからは見直されるだろう。ウォシュレット付きトイレやソーラーパネルも売れるだろう。
瓦、木材、セメント、ガラス、アルミ建材、家や建物を直したりするのに必要なものが売れる。スコップ、軍手、脚立、台車、などの備品も売れるだろうし、落ち着いてくればパソコンやゲーム機、食器や家具だって売れるだろう。アジア人観光客に売るよりよっぽど意義を感じ、利益がある。
この二つが同時におこなわれるような気がする。
阪神大震災がバブル終焉のタイミングになったように、今回の熊本地震が爆買いの終焉とデフレの崩壊になると思う。
タイミング。
グッドタイミングかバッドタイミングかは、冷静に考えれるようになった後でしかわからない。