GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

東京オリンピックエンブレムとリオ出場選手

2016-04-09 05:13:18 | Talk is Cheap
2020年東京五輪・パラリンピックの新エンブレムの最終候補4作品が公表された。
俺はD案の朝顔をモチーフにしたやつと、A案の藍色の市松模様のやつがいいなと思う。
盗作疑惑ですったもんだしたが、改めて公募してよかったんじゃない?この4作品どれも素晴らしいよ。
4作品のうち一つの作品は、二次選考に残った56作品の中から選考委員が選んだ敗者復活みたいなものらしいが、そんなことはどうでもいいことだ。
これを責めてる人がいるらしいが、そこってそんなに重要?って聞きたい。明らかに見劣りする作品とか、なんでこれ勝手レベルとか、選考委員の身内の作品だとかなら別だがね。

競技場といいエンブレムといい、なんか揉めるよね。不正や利権が絡んでるとかなら別だが、どうでもいいことはほじくり返さずさっさと進めていったほうがいい。国立競技場設計図に聖火台の設置が無い?毎回ずっといるのか?オリンピックの時だけ臨時の聖火台を作ればいいだけじゃ無いのか?
舛添も森も仲良く協力してやれよ。どっちかのせいにしたり、避難したりするんだったら、もう東京でやらんでいいってなるぞ。黙って一歩下がって引っ込んどけ。いないほうが話が早い。
国民や都民が本当に疑問感じたりしたら、声を上げるしSNSなんかで炎上するからさ。

だいたい2020年の東京オリンピックって、一般人はいまいちまだピンときてないぞ。
会場や道路などのインフラ整備なんかはもう着々と進めないとダメだが、それは一般人には見えないことだし、任せるしか無い。
2020年の東京より、今年のリオデジャネイロオリンピックの方が興味ある。
前回書いたように北島康介がリオには出れなくなったが、次世代の萩野や入江らに期待。女子は200mバタフライの長谷川涼香、200m個人メドレーの今井月という二人の高校生が選ばれてるし、中3の酒井夏海もこのままだと選ばれる可能性が高い。若い世代が活躍して頭角を出してくるのもスポーツ観戦の楽しみ。もちろんにわかファンも多いが、それも一興というものだ。

マラソンも、大阪を勝った福士が内定がなかなか出ずにすったもんだしてたね。福士が「それなら出る」って言った最終選考の名古屋は、注目度はかなり高かったんじゃないかな。その名古屋で2位に入った田中智美が選ばれ、1秒差の小原怜は落選。たった1秒の世界の重み。2004年アテネ五輪金メダリストの野口みずきのラストチャレンジもダメだったね。ここでも世代交代があったね。

サッカーは女子がオリンピック出場できなかって落胆してた。次世代が育ってなかったってことだな。
卓球の福原愛の熱愛報道はどうでもいいが、石川佳純に期待。追加で選ばれた15歳の伊藤美誠もいい経験になりそうだね。
レスリングは吉田(53kg)と伊調(58kg)のベテランが選ばれてるが若い世代にも期待。

でもこれ以外の競技は全然クローズアップされてないぞ。それぞれにファンはいるのであろうから申し訳ないのだが、一般的には知られていない。
エンブレムがとか競技場がとか、予算の出し方とかそんなことは専門家に任せるが、一生懸命頑張ってるアスリートをもっと応援してくれないか?
オリンピックとかスポーツの報道の悪いところは、メダルが取れそうなところばかり取材して、その他はおざなりになることだ。
射撃とかヨット、カヌー、バスケットボール、トランポリンなんて全然報道されてない。スポーツニュースでちょこっと流れる程度。
それが全然注目してなかったのに、メダルが取れたりすると一躍持ち上げたりする。
以前のフェンシングだったりカーリングだったりね。サッカー女子だってそうだね。女子W杯で優勝した途端一気にマスコミが注目した。
柔道だって最近は全然。砲丸投げや槍投げ、円盤投げとかもそう。スター選手がいないと取材しないのはどうなんだろう?

そのくせ、なんかトラブルがあると一気に叩く。国民も「私たちの税金で」などという大義名分のもと叩く。
以前冬の五輪に出場するスノボの選手を、いきなり空港でインタビューして、その格好が腰パンだったりしたもんだから一気に叩かれた。飛行機で長時間移動した後に公式な取材でもないインタビューの格好に文句をつけられたらたまったもんじゃないな。当時、世間はスノボがどんな競技か知らなかったからね。その次の五輪でスノボは銀と銅メダル取ったんだけど、その二人はその事件知ってるからインタビューに対しめっちゃ無愛想だった。

今回のバドミントン選手の闇カジノ事件だってそう。海外での試合遠征中に急遽帰国した二人は、めっちゃラフな格好だったが、あれだって本来はジャージとかNTT東日本の服着てないとおかしいだろう?しかもマスク。あの瞬間ダメだこの二人はって。もともとが気弱なんだろうね。リオは出れなくなるみたいだが、それでいいのか?犯罪者扱いだが、彼らが捕まって起訴されることはないと思うぞ。賭博は現行犯逮捕がセオリーだからな。
女子バトミントンはオグシオ人気のおかげである程度認知されてるが、ただでさえ人気のない男子バドミントン。今回の会見でオタオタしてるのが露見したが、これだって普段こんな大勢の報道陣に囲まれることがなかったからだろう?

オリンピックなんかの悪ところはもう一つ。にわかファンが多いってことだ。
今まで興味なかった人が興味持つのはいいんだが。自分たちの常識を振りかざすのはちょっと辟易。
だいたい考えてみろよ。オリンピックに出ようかって選手は小さいときからそればっかりやってるんだよ。毎日練習練習、試合、トレーニングの繰り返し。他の常識とかが欠落してるのも当たり前だろ?
それを一般常識的にわかるでしょ?って押し付けられてもねぇ。

漫画やアニメの世界だって、手塚治虫、石森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄、松本零士が土台を作り、今に受け継がれてる。今でこそクールジャパンとか、アニメや漫画は世界に誇れる日本の文化とか言ってるけど、当時は「くだらない」」とか「そんなもの見てる暇があったら勉強しなさい」って言われたもんだ。
いい学校、いい大学、いい会社に入るために勉強して、他人を蹴落としてでもいい生活を手に入れる受験戦争、競争社会だったからね。本はよくて漫画はダメ。それが今、大人が楽しむアニメ(宮崎アニメとかディズニーね)が公開され、おそ松さんのようにオタクの世界がオープンになってきてるのも不思議なもんだ。

今まで興味のなかったものがメディアで取り上げられ、文化として定着したり、にわかファン(にわかと呼ぶ)がどんどん増えるのはいい傾向でもある。
サッカーW杯前後はこんなに日本にサッカーファンがいるのか?って疑いたくなるくらい増えるし、TVの視聴率も高い。
昨年のラグビーで五郎丸選手が一気にメジャーになり、にわかラグビーファンが増えた。それでもそれを機会にファンが増えるのはいいことだが、今までのファンはちょっと困惑してしまう。
そして一番厄介なのが、何度も言うがトラブルや事件の時に常識や正義を振りかざすにわかが一番困る。

清原が覚せい剤で捕まったのを嘆く、PL、西武、巨人、オリックスとファンだった人ならわかるが、にわかファンがあーだこーだ言うのはどうなの?って思う。
同じように、今回のバドミントン選手のことなんか今まで知らなかったのに、闇カジノに出入りしてたなんて!って騒ぐのはどうなの?それでオリンピックなんてとんでもないって道徳をかざすのはどうなの?
だいたいこの二人を責めるより、闇カジノを開いていたところを責めるべきじゃないのか?罪としてはそっちの方が重いんだしね。
そしてこの二人が来ていたって週刊文春にちくったり、メディアインタビューに答えてる元従業員とやらを責めるべきじゃないのか?賭博場のルールは秘密厳守と手入れの際に素人は優先的に逃す、だぞ。
この二人を責めている一般人、にわかバドミントンファン、にわかオリンピックアスリート性善説の人たちよ。そこらへんはどうなんだい?

ベッキーの不倫騒動でも、ライン内容を流出や画像を文春に提供したやつが一番の悪じゃないのか?
どうも最近怒りの矛先が違うにわかが多い気がする。

北島康介完全燃焼

2016-04-09 03:41:42 | Talk is Cheap
今日、一つの時代が終わった。
水泳の北島康介が引退表明をした。
リオオリンピックの出場権をかけて挑んだレース。100mに続き200mでもダメだった。

2000年のシドニーオリンピックに17歳で出場して平100mで4位。
2004年のアテネオリンピックで平100m金メダル、平200m金メダル、400mメドレーリレー胴。
2008年の北京オリンピックで平100m金メダル、平200m金メダル、400mメドレーリレー胴。
2010年のロンドンオリンピックで平100m5位、平200m4位、400mメドレーリレー銀。
残念ながらオリンピック5大会連続出場はならなかったが、錚々たる偉業を成し遂げたスイマーだろう。

どんな世界においても世代交代はある。
その業界のスターが引退する時はちょっと寂しい。まだいけるぞ!って周りは思うのだが、本人が「全盛期と同じ力が発揮できなくなった」と感じた時点で引退の二文字が現実になる。
でもその世代のスターが引退しても、その後ろには次世代が待っている。
野球で言えば、王、長島、江夏、野村から原、掛布、落合、清原へ。そして松井、野茂、イチロー、松坂といった大リーグ移籍世代へと変わり、今の世代に。
相撲なら、北の湖、輪島から千代の富士、そして貴乃花、若乃花、そして朝青龍、白鵬へ。
サッカーも釜本から小野、カズ(未だに現役だが)、中田、中村ら海外移籍組を中心に徐々に世代交代し、今やWカップ出場が当たり前になってる。海外移籍も本田、長友、香川へと受け継がれ、また新たなスター選手が生まれてる。

張本さんじゃないけど、次の世代に道を開けるのも必要かもしれないが、ベテランがギリギリまで引っ張るのも大事だと思う。スキージャンプの葛西やイチローやカズみたいにね。そういった意味では北島康介の引退で、水泳界の一つの時代が終わったなって思う。
報道陣の数もすごかったが、試合後のインタビューでも北島くんに敬意を払っていたのが印象的だった。
インタビュアーが質問の最中に泣いてたりしてたもんね。「引退」の言葉を北島くんの口から言わせたくない、聞きたくないって気持ちだったんかな。

最近はタレントの不倫騒動や政治家の失言や疑惑を責めるみたいなニュースばかりで、悪意のあるインタビュー、ミスリードさせる記事、過去をほじくり返すようなものとかばかりだったのだが、久しぶりに清々しい報道を見た。
北島くんも完全燃焼したって感じだった。「これからは?」の質問に「今日までオリンピックを目指してやってきてたんだから、今、いきなり明日からのことを答えても嘘になるから落ち着いてから」って答えたのが印象的。
どこか亀田興毅の引退インタビューの時と似てるって思ったが、そりゃそうだわな、引退後のことを考えてるようなら、もうとっくに引退してるってことだものな。

一方対照的だったのが、闇カジノでの遊戯が問題になってる、バドミントン選手二人の記者会見。
あれだって一人は日本バドミントン界を引っ張ってきた元王者、一人は新進気鋭の次のオリンピックでもメダルが期待できるほどの逸材。本当は奨励や期待を込めたフラッシュとインタビューを受けてるはずなのに、今回の事件発覚で責められるような質問と、釈明と謝罪することしかできない。
ちょっと残酷のようだが、ギャンブルにはまって、練習や気合もおろそかになってしまったアスリートと、真摯に常に挑戦し続けたアスリートとの違いか。

北島康介さん。お疲れ様でした。