グローバル・タックス研究会 ~Study Group On Global Tax~

貧困のない、公正かつ持続可能なグローバリゼーションのための「グローバル・タックス」を提言する、市民研究グループです。

欧州委員会、主な革新的資金源に関する分析を公表

2010-04-12 | トービン税/通貨取引税/金融取引税
今月は金融取引税等に関してエポックをなす月間となります。①欧州委員会、②IMF(→G20へ)、③革新的資金メカニズムに関するリーディング・グループ(59か国)の「金融取引タスクフォース・専門家グループ」の3者が、それぞれ金融取引税にまつわる報告書を出すからです。従って、国際連帯税や金融取引税に関心を持つ者にとっては目が離せません。そして、このうち欧州委員会が先日報告文章(作業ペーパー)を提出しました。

この欧州委員会の作業ペーパーに関してのプレス発表が、“ブルームバーグ”の「欧州の財務相ら、銀行のレバレッジへの課税案を来週協議-EU」という記事になりました。この欧州委員会の発表がニュースとして、駐日欧州連合代表部のウェッブサイトに載っていましたので、お知らせします。

【以下、引用】

欧州委員会、主な革新的資金源に関する分析を公表

http://www.deljpn.ec.europa.eu/modules/media/news/2010/100406b.html

2010/04/06 ブリュッセル

<日本語仮抄訳>
欧州委員会は本日、検討中の主な革新的資金源の評価を行った委員会作業文書(staff working document)を公表した。同文書における分析によると、資金調達手段の一部については、特に金融部門のリスク負担やCO2の排出に値段を付けることにより、増収および市場の効率性と安定性の向上という「二重の配当」を得ることが可能である。同文書は、また、革新的資金調達手段の実施を成功させるためには、世界的レベルでの連携・協力が不可欠となることを強調している。しかし、同時に、EUレベルのみでの行動も放棄すべきではないことを示している。

このたびの委員会作業文書は、金融部門、気候変動および開発に関連した世界的レベルでの革新的資金調達の可能性について、特に将来性のある選択肢を特定するため、評価を行っている。欧州委員会は、2009年10月の欧州理事会で、世界的レベルでの革新的資金調達について検討するよう求められていた。また、2010年3月には、欧州議会より、他の潜在的資金源との比較も含めて、国際金融取引税の影響について評価を行うよう要請を受けている。さらに、主要20カ国・地域(G20)首脳が、国際通貨基金(IMF)に対して、銀行システムの修復のための政府の介入に関連した負担に対し、金融部門がいかにして公正かつ実質的な貢献を得るかについて、報告書を準備するよう要請している。

委員会作業文書は、こちらをご覧下さい(英語)。
http://ec.europa.eu/economy_finance/articles/international/2010-04-06-global_innovative_financing_en.htm

原文はこちらをご覧下さい(英語)。 
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/10/405&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en

【引用ここまで】
=======================

【ブルームバーグ】欧州の財務相ら、銀行のレバレッジへの課税案を来週協議-EU
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aryJn1JghdAw
【ブルームバーグ】記事の原文
Europe Finance Chiefs to Discuss Tax on Bank Leverage, EU Says
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=newsarchive&sid=aaC1i9Yh6Iz0

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