鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

宇宙戦艦ヤマト完結編・外伝◇ディンギルの遺産◇第三話

2020-04-06 12:05:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



宇宙戦艦ヤマト完結編・外伝

◇ディンギルの遺産◇

第三話



【イメージ曲:宇宙戦艦ヤマト完結編】より引用。

「……あれは、あれは太古の昔に絶滅した恐竜のプテラノドンにそっくりだ…。」と呟く古代たち。

マクレガー一等空慰の射ちは放った対艦ミサイルは、確かに未確認物体に直撃した。
だが、拡大投影された映像からも、無傷にしか見えない。
その無傷な姿を現した"プテラノドン"は、こう告げて来た。
「地球人よ。我々は君たち地球人を救おうとした矢先、この地にたどり着いた。」
「そう。地球の暦で約1万年前だ。」
「我らは惑星ディンギルの民。」
「この恒星間航行宇宙船"yamato"は君たちの科学力、文明を超えた力を有している。」
南極海海上に投影されたナミィー・ジャージーが告げた。


「我らに構うな。構えば、それ相応の被害がおよぶと思え。」

容姿からはまだ、幼さが感じられる少女が海上に投影されていた。
「こんな幼なさが残る少女が…。」と、心の隅に"疑心暗鬼"が、芽生えはじめたクルーたち。

「…なんとyamatoが、1万年前に存在した!?」
「しかも何処の銀河に存在するかも解らない惑星(ほし)から飛来した…!?」
マクレガーは心に思いながら、菖にプテラノドン=yamatoから距離を取るよう命じた。

「菖三慰。A.Iにお任せのキラー・ビーを戻し、貴官は距離を開けよ。」
「時間が許す限り、貴官の操るキラー・ビーで様子を見る。」

「了解。後方へ下がります。」



「大人しく、引き下がってくれれば良いのだが。」
「誘導ビーコンが完全復旧するまで、あと何れくらいだ?」
「誘導ビーコンが復旧しない事には母星(ディンギル)に戻れんからな。」


【ミューズ・リー】

「この地球(ほし)の時間で、あと23分です。」
「それとキャプテン。彼らの通常内容から、あの艦(ふね)の名は"ヤマト"宇宙戦艦ヤマトと判明。」
「我、yamatoの名と同じ…。」

【ミューズ・リー】
旧ディンギル星人。
地球人に換算して15歳。
自己防衛システム搭載型恒星間航行宇宙船yamatoのクルー。
※ナミィー・ジャージー同様にキャプテン以外は決まった職務は無い。その為、航海士であり、レーダー士であり、分析、解析士であり、衛生士であり、機関士でもある。
これはディンギル星人特有の思想である"弱肉強食"が基本である為である。
ただ、彼女たちの時代である1万年前には、"助ける"という概念も持ち合わせていた。
次期キャプテン候補の訓練中。

「うむ。」
キャプテンスーズが返事をすると同時にメインコンピュータmotherに異常が発生した。


「……@#$¢&防御せよ……&¢$#@…スピリチュアル波か…@#$¢…ハイパー放射ミサイル……発射#$@$¢……」

「何ッ!?」




「キャプテン!ダメだ!自己防御システムが一時的にダウンした!」
「此方からの入力は全て弾かれ、あのハイパー放射ミサイルは自爆出来ない!」



「…!?今のは何?」
菖が"スピリチュアル・プレコグニション・サイコキネシス"を増幅させた事で操るキラー・ビーを媒体として、yamatoのメインコンピュータmotherと干渉、motherの自己防衛システムが誤作動してしまったのだ。

「……ダメ…ダメよ……戻って私のキラー・ビー……。」
「…あのミサイルを止めなきゃ……。」
「ヤマトが…ヤマトがぁぁぁぁぁッ!!」



「…菖!菖三慰、どうした!?」



【イメージ曲:宇宙戦艦ヤマトーヤマトよ永遠にー】より引用。

「例のyamatoから高熱源体、急接近!!」
「合わせて菖三慰のスティングレーが暴走!!」
慌ただしく雪が告げた。

「何ッ!?」
「全艦!スクランブル体制!」
「第一、第二ショックカノン目標、飛来するミサイル!」
「射撃レーダー同調!てぃーーーッ!!」

だが、しかし正気を失った菖三慰のスティングレーにショックカノンの砲撃は憚(はばか)れてしまう。

「ミサイル!回避、間に合わない!」
「直撃に備えよ!」
サブレーダーを監視する太田が叫ぶように告げた。


「だっ!第一主砲直下に直撃ッ!!」
「……融解され、内部で爆発ッ!!」

「……!?これは…。」
「これは中性子だ!それも即死レベルの中性子が放出されたようです!」
「第一主砲塔及び艦首第二区画を閉鎖します!」

「…古代艦長!直ちにクルー全員に防護服を着用させるんだ!」
副長を務める真田が叫んだ。
その真田の意見をすぐに実行させた。



yamatoによるミサイルの攻撃は止んだ。
そして、再び空間に映し出されたナミィー・ジャージー。

「ヤマトよ!忠告はしたはず。」
「我らに構うなと。今回のミサイルは誤射である。」
「もう一度、云う。我らに構うな!」
「我らは地球時間で、あと70秒足らずで地球を去る!」

「ん!?」そこで空間に映し出されホログラム的な映像は消え、再びヤマトに対し、ハイパー放射ミサイル二基が発射されてしまう。


【シン・ウィスコン】

「キャプテン!あの「ブンブン」と飛び回る物体と、それを操るあの機体を押さえ込まなければ、此方にも被害が出る恐れがあります!」
ジャージーら同様のクルーの一人シン・ウィスコンが具申した。

「…うむ。」
「仕方あるまい。誤作動を防ぐ!」
「元であるあの機体を鹵獲せよ!」

再び誤射されたハイパー放射ミサイルは、辛うじてヤマトの撃ち放ったショックカノンによって撃ち落とされた。
だが、それと引き換えに菖三慰のスティングレーはプテラノドン=yamatoに捕らわれていた。

「牽引(トラクター)ビーム射出!」



「……?」
「菖!?殺らせるかよ!!」
「菖ーーーッ!!」
マクレガーは残りの対艦ミサイル二発を発射した。
yamatoの自己防衛システムが作動、マクレガー一等空慰の機は南極の空に散った_。

「…この結果は残念だが、貴様らが忠告を無視した結果がもたらしたのだ。」

yamatoコックピット下部が、まるでくちばしを大きく開いて獲物を呑み込むように菖の機体を鹵獲した。

「キャプテン!誘導ビーコン、正常に作動!!」

「うむ。直ちにワープせよ!」




「諸君。どうやら母星(ディンギル)の事情が変わったようだ。」
「今、motherから告げられた。」
「この先、どうなるかは我ら次第だという事だ。」


あの騒動から数ヵ月後、銀河系中心部付近に突如、別次元から銀河が出現、交差する銀河中心部付近では、甚大な被害が出ていた。

ボラー連邦、ガルマン・ガミラス帝国もまた、その交差する銀河どうしの衝突による甚大な被害に巻き込まれていた。

宇宙戦艦ヤマトの艦長古代をはじめとする真田や旧ヤマトのクルーたちは、再び召集され、この交差する銀河中心部の調査に赴く事と成った。

同時に動き始めた二つの影_。




◇fin◇


~あとがき~

この物語りは、「宇宙戦艦ヤマト完結編」の二次創作ではありますが、オリジナルの物語りです。
既存のメカ設定及びキャラクター等の設定は基本的に、そのまま引用しています。
使用している画像は一部を除き、宇宙戦艦ヤマトシリーズ本編等より引用。
画像はイメージです。
※イメージ的に過去に集めた引用画像あり。
一部、私の設定及び解釈が混ざっています。

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