鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

サーシャを継ぐ者ー宇宙戦艦ヤマト2202ー二次創作:第三話

2019-02-01 15:39:07 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作


ーサーシャを継ぐ者ー
宇宙戦艦ヤマト2202
スピンオフ二次創作

第三話


ドレッド・ノート級グリフォンから、緊急回線でヤマトに連絡が入る。

「ヤマト。聴こえているか?」
「此方、月面北米管区宇宙海軍グリフォン。聴こえているか?」

「此方、宇宙戦艦ヤマト。」
「映像回線を開く。これより、映像通信で対話されたし。」

グリフォン艦長:アレキサンダーと宇宙戦艦ヤマト艦長:土方が、それぞれのメインモニタに映し出された。
グリフォン艦長の話では、イスカンダルの宇宙船が漂流しているとの事であった。
土方はヤマトの事情を話、イスカンダルの宇宙船の対応はグリフォンに任せ、調査チームを引き下げた後、同行するとした。



洞窟化された大木内を調査する古代と山本は、広大な開けた場所にたどり着いた。
洞窟化された通路は、暗闇であったのに対し、広大な開けた場所は月明かり程度の明るさがあった。

古代と山本は「キョロキョロ」と辺りを見回した。

「何も無いようですね。」
山本が先に口を開いた。

「そのようだな。しかし、先ほどのあの光はなんだったのだろうか。」
古代は顎の下に軽く握った拳を当てた。

「戻りますか?この空間は広大過ぎます。あの超大木を退かして、入り口を拡げればヤマトでも着陸出来そうな空間ですよ。」
「それに、もしかしたら、みんなが待っているかもしれませんよ。」

「そうだな。一旦、戻るとしよう。」
古代がそう云うと、山本は一足先に来た洞窟を歩きはじめたが、古代は何か引っ掛かる思いを捨てれずにいた。
何処か諦め切れない気持ちを抱え、山本の後を追うように古代は、歩き出した。
洞窟を無事に抜け戻った二人は、アナライザーの救助により再会を果たした残りのメンバーと合流、合流したメンバーに説明し、ヤマトの艦長:土方に調査の報告をしようとした。
更なる調査続行の許可を得るためである。
基本的に調査は、チームリーダーである古代に一任されていたが、何かあればその都度、伺いを立てる事に成っていたからだ。
アナライザーを通し、無線機のレベルを上げ、古代はヤマトに交信した。

「%#"…_/〉……此方、ヤマト。」
「何かね…古代。」
無線回線は到着した時と変わって、あまり調子よくは無かった。
が、しかし、最後の言葉はハッキリと聴こえた。
だが、これはリヴァイアの陰謀によるものであった。
傍受した通信を解読、組み替え逆送信していたのだ。

「……よく調査……くれた。ひき………調査せよ…。」

「みんな、聴いての通りだ。」
「引き続き調査を行う。」
合流した五人は古代が指揮を取り、調査、解析をはじめた。
先ずは、異星言語を松井が解析、それを持参した小型PCとアナライザーにインプットし、アナライザーに分析させた。

調査解析を開始して十数分が過ぎた頃であった、先ほど上陸した時の地震の余震に、二回連続して襲われてしまう。

「これからだと言う時に……」

「仕方ない。一旦、調査を切り上げ再度、時間が許す限り調査しよう。」
そう古代は指示を出すと、キ・8宙艇に全員を乗り込ませた。



一方、グリフォンから発艦した二機のコスモタイガーⅡは、イスカンダルの宇宙船:シュヘラザードへ急行した。

《グリフォン航空隊隊長:椎名晶》イメージモデル

「椎名隊長!あれを!!」
「ガトランティス艦載機、ワープアウトして来ます!!」

「此方もレーダーにバッチシ捉えた!!」

「此方、チームバイパー。グリフォン聴こえるか?」
「ガトランティスのおまけ付きで、シュヘラザードを発見した。」

「此方、グリフォン了解した。」
「ただちに急行する。ご武運を。」

椎名機からの報告を受け、アレキサンダーはグリフォンを前進させた。

「左舷にククルカン艦級二隻ワープアウト!!」

「今頃、お迎えのようです。」

「そのようだな。」
「さっきの艦載機も、慌てずに潜んでいれば今頃、寂しい思いもしないで済んだものを。」

「寂しい思いで有りますか?」

「フッハッハッハッ。船務長、コイツらと一緒ならな。と意味だよ。」

顔を朱く染める船務長。



「シュヘラザードの方は椎名に任せ、グリフォンはガトランティス艦隊を叩く!!」
「船務長、ヤマトはまだ合流出来んのか?」

「はい。あれから、まだまだ何も。」
「あっ!いや、待って下さい!」
「ヤマトの艦載機、宙雷艇が帰投、今から合流ポイントへ急行するとの事です!」



慌ただしさと歯痒さが交差する中、ヤマトに動きが見られた。

「こちら第一格納庫、コスモゼロ・アルファ2:山本!!発艦する!!」

「ダメだ!!今は許可出来ない!!」

だが、山本は古代の命令を無視、ヤマトを発艦した。

「山本の奴!!」



古代は握り締めた拳を震わせながら技術長と副長を兼任する真田にヤマトの指揮を頼み、コスモゼロアルファ1で山本の後を追った。
真田の表情は"やれやれ"といった表情であった。

「早速お出ましか!!」
「そこッ!!もらったぁーーーッ!!」
ヤマトから発艦して3分、山本は6機のガトランティス機=デバステーターを撃墜した。

彼女の腕の上達は、トップエースと言っても過言ではないくらいであった。
彼女自身も「私なら」的な思いもあった。
だが、自分の腕におごっていたのか、一瞬の隙をつかれ背後を捕られる。



「チッ!!」
「しくった!!私とした事が……」

「山本!?」
「山本!!聞こえるか!?」

「脱出しろッ!!」
「山本ーーーーーッ!!」

山本の乗機コスモゼロアルファ2は被弾し、炎上しながらくるくると螺旋を描きながら墜ちてゆく。

後方からはトドメを刺そうとデバステーターが追う。

そうはさせまえいと古代は自分のコスモゼロアルファ1を体当たりさせる覚悟で加速させる。

「させるかぁーーーッ!!」

脱出レバーを引く山本。
宇宙空間に放り出される山本をガトランティス、デバステーターが狙う。
空間を漂う山本に容赦なく機銃が撃ち放たれる。



だが、間一髪の所で古代の助けが入り、幸いデバステーターの撃ち放った機銃は山本に当たることはなかった。
そして古代に救われ、ヤマトに帰還、帰還後、古代は戦闘が終結するまで山本に営倉入りを命じた。


第四話
つづく。


使用している画像はイメージです。
一部、ネット内に出回っている拾い画像を使用しています。

この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち》の二次創作です。

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