鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

二次創作ー宇宙戦艦ヤマトrebornー第十一話

2020-01-18 22:10:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



二次創作
宇宙戦艦ヤマトreborn

第十一話


古代、ハーロックらと共闘でスパイを排除する策が実行される中、全てを見抜いていたかのようにサーシャは、アナライザーをショートさせ、反撃に打って出た。

「コイツの端末から艦内の様子を掴むとするかね。」
ショートさせたアナライザーの頭部を外し、艦内の動きを探る為、サーシャは自身の腕を外し、配線端末ケーブルとアナライザーの端末コネクターを接続、生きているコンピュータチップから艦内情報にアクセスした。

「℃¥#_$:……ワカリマシタ。」
「サーシャサンヲ、エイソウ……℃$¥#$/℃」
「ハーロックタチはハ、ミカタ…℃¥¥#$#/℃……℃$¥…ワカリマシタ。」

「やはりな。」



「ブリッジを墜しちまえば、あとは楽勝ってところだな。」




「雪。貴女(あなた)にコレを授けます。」
「地球の未来を貴女が変えてゆくのです。」
「でも、強制は致しませんわ。」



「…私が地球の……。」
「地球の……地球の未来…。」

「そう。貴女が新しい地球の未来。」
「エレメントとして生きてゆく事に成る。」
「レナトゥース・エネルギー・エレメントとして生きてゆく事に成るのです。」
「エレメントと云っても、姿は人間のままで、過ごせるのだけどね。」
「そうね。特殊能力を備えた人間。」
「…ただ、雪。貴女の死と共にその効力は消えてしまうの。」
「でもね。貴女の子供にも、この能力は受け継がれるわ。ただし、受け継がれるのは、女の子だけ。」

「イスカンダルが女王制なのは、この能力によるもの。"スターシャ"を守る事は未来永劫イスカンダルは浄化された大気が失われる事はなく、繁栄されるとされたからなの。」
「……でもね。今のイスカンダルは文化や文明は地球人類の予想を遥かに超えたものにこそ成ったけど、それでも侵略され、民は殺戮され滅んだわ。」
「まもなく、イスカンダルの大気も汚染された時代と変わらない程に、汚い惑星(ほし)に戻るわ。」
「私が脱出したからね。」
「だから、偽りのスターシャは私を連れ戻す為、アンドロイドの民を造ったの。」
「そして、自分が、自分の子孫が守られるように"スターシャ"を守れ"とインプットしたの。」
「それが"ガミラス"よ。」

「私は薦めたけど、最初に云ったように、雪。貴女自身で決めなければ成らない。」
「地球の未来は解らない。」
「イスカンダルが辿った路を歩むかも知れないし、いままでのような路を歩むかも知れない。」

「未来は変わるから……。」



「…サーシャさん。私、受け入れるわ。」
「今の地球が、地球人類が救われるなら。」

「分かったわ。」
そう云うと一錠の風邪薬ほどの小さなカプセルを手渡した。
「それを飲むと良いわ。受け入れる為の準備の薬よ。」
「貴女方で云うビタミン剤みたいなものよ。」
サーシャは笑顔を見せた。

雪はカプセルを口に含み、水で流し込んだ。
ビタミン剤と云われて飲んだカプセル、それは即効性の睡眠薬であった。
雪は液体ベッドに寝かされ、施術を施された。
手の小指の爪ほどの錠剤のようなものを子宮内に埋め込まれた。




「古代。アナライザーからの連絡はまだか?」
艦長沖田が口を開く。

「確かに遅いですね。」
「此方からは連絡を入れられませんので、自分が様子を見て来ます。」

「うむ。」
「…思い過ごしかも知れないが、胸騒ぎがするのでな。古代、コスモ銃(ガン)を携帯してゆけ。」

「了解しました。」
営倉区を目指す古代。
途中、有紀たちと鉢合わせした古代は理由(わけ)を伝えた。

「なるほどね。」

「ぎゃぁぁぁぁぁーーーッ!!」
突如、響き渡る悲鳴、鉢合わせした古代たちは目を丸くし、悲鳴が上がった方向へ顔を向けた。







「……何者?」

右舷陽電子粒子速射砲(パルスレーザー)塔群制御室から走り去る黒い人影。
古代らを見るなり、不適な笑みを見せつけた。


第十二話へ
つづく。


使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。「ACE COMBAT」等などの拾い画を使用しています。
石津嵐氏小説版や松本零士氏のコミック版、2199等を私的に再構築した《宇宙戦艦ヤマトreborn》です。
この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト》の二次創作です。

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