鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

希望の継承者サーシアー宇宙戦艦ヤマト2202外伝ー第二話

2019-08-13 12:16:44 | 宇宙戦艦ヤマト2202外伝



ー希望の継承者サーシアー
宇宙戦艦ヤマト2202外伝

第二話


ー太陽系・冥王星宙域ー


「サーシア様。ワープアウトします。」
「おじ様の住む太陽系内にワープアウトしました。」
「24時間後には、おじ様の住む地球へ到達デス。」
ホログラムクローン=サーシャが告げた。

「サーシア様。この惑星(冥王星)近榜空間に、"お父様"の反応アリ。」
「現在は墓標化してイマス。」

「……墓標!?」

「ハイ。墓標化してイマス。」
「お立ち寄り二なりますか?」
「もう一度ワープすれば、航海スケジュールに問題はアリマセン。」
「お立ち寄りになる時間にもヨリマスガ。」
「"おじ様"の痕跡も今や掠(かす)れていますが、伺えマスわ。」

「……少しだけ寄ります。」
サーシアが、そう告げるとシュヘラザードは、ゆっくりと進路変え、冥王星の衛星エンケラドゥスに降下した。
眼下には、氷原に横たわり墓標化したあの国連宇宙海軍・極東方面空間戦闘群・連合宇宙艦隊・第一艦隊所属で、古代守が艦長を務めた「ユキカゼ」が確認出来る。





「……これが、これがお父様の乗られていた艦(ふね)……。」
瞳を潤るわせるサーシアは、言葉を詰まらせていた。


◆◆◆◆


西暦2199年1月17日 - メ号作戦(冥王星海戦)が開始される。

ガミラスの進攻を阻止せんと地球を飛び立つ最後の地球艦隊。
だが、これは"表"の作戦。
"裏"の作戦、此方が本命である。
それは一年前に来訪したユリーシャ・イスカンダルの言葉を、託されたメッセージを信じ、この日に訪れるもう一人のイスカンダル人サーシャ・イスカンダルを無事に保護する事であった。



「沖田司令。まもなく海戦宙域です。」

「うむ。」
「進路上、異常は無いか?」

「ありません。コース及び周辺に敵影なし。」

「……うむ。」
「引き続き、監視と警戒を"厳"とせよ。」



数週間前・・・



「おっ!真田。それって新型の空間魚雷か?」

「……ああ。まだ試作段階だがね。」

「あっ!先生!駄目ですよ!軍の機密!」

「……新見君。守なら心配は要らないよ。」

「ですが……。」

「あっ!そう言えば、今度、火星で反攻作戦が行われるけど、それまでには間に合いそうもないか。」

「………。」

「そんな事より古代、お迎えが来てるぞ。」

「あっ!いけねぇ。弟を待たせてたんだ。」





シュヘラザードの中枢メインA.I=サーシャのホログラムを通し、可視化されたメモリー=記憶を走馬灯を見詰めるサーシア。



「古代。火星戦では済まなかったな。間に合わす事が出来なかった……。」

「気にしてないよ。真田。」
「それに辛うじてだけど、勝利した。」

「今度は、遊星爆弾を食い止める。占領された冥王星基地を叩く作戦だ。」
「艦隊戦も総力戦だ。」

「そうだったな。」

「新型空間魚雷、期待してるぜ。」
古代 守と真田 史郎は拳を「コツン。」と当てた。





「コチラ、旗艦キリシマ!当該宙域ニテ作戦ヲ終了スル!」
「ユキカゼは、ワレにつづけ!」

イメージ曲銀河航路



「沖田司令!自分が盾に成ります!」
「その間(かん)に撤退を!」
ここでメモリー=記憶は途絶えてしまう。
サーシアは祈りを捧げた__。

「そのあとは……。」

そして、ついにヤマトはイスカンダルへ到達し、そこで古代 進(おじ様)はお母様(スターシャ)より、戦死したと思われていた兄・古代 守(お父様)が、捕虜として護送される途中の事故でイスカンダルへ漂着し、重傷を負ってお母様にかくまわれていたもののヤマト到着前に死亡してしまったことを知らされたのね。

波動砲の封印と引き換えにコスモリバースシステムはヤマトへ組み込まれ、お父様(古代 守)の思念はシステムの核となって、ヤマトは地球へと旅立った。

そして、地球への帰路のさなか、ヤマトは"アベルト"(総統)の奇襲を受け、白兵戦の中で雪さん(義理の叔母様)が瀕死の重傷を負い、地球を目前にして命を落としてしまい、地球への帰還や仲間の結婚を祝う乗組員達に雪さん(義理の叔母様)の死を伏せて嘆き悲しむ進(おじ様)の姿に、お父様(古代 守)はコスモリバースシステムを起動させて雪さん(義理の叔母様)を蘇生させるが、その代償として古代 守(お父様)の思念は消滅し、システムは再起動不能に陥るのね。







しかし、持病の悪化により末期へ陥っていた沖田が、目前となった地球の姿に感慨の言葉をつぶやきながら艦長室で息絶えると、システムが「新たな思念」を得て、再起動、西暦2199年12月8日、ヤマトはついに地球への帰還を果たし、地球が本来の青い姿を取り戻した__。

イメージ曲無限に広がる大宇宙



「ちょっと雪の叔母様に嫉妬(やきもち)妬いちゃうな。」



「サーダ閣下!例のイスカンダルの宇宙船の居どころが解りました!」

「うむ。」
「拿捕せよ。」
全長3.000mもの超巨大なサーダ専用戦闘母艦インペリアル・プレアデスは、エンケラドゥスを目指し、降下しはじめた__。
※量産型プレアデス戦闘母艦の六倍(宇宙戦艦ヤマトの約十倍)


第三話
つづく。


この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち》の二次創作です。
一部、公式より引用。
また、プレイステーションゲーム版設定資料より引用。

使用している画像はイメージです。また一部、拾い画を使用しています。

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