鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

白銀の巫女ー桂木透子ー宇宙戦艦ヤマト2202外伝ー第十八話

2018-12-15 13:58:33 | 宇宙戦艦ヤマト2202外伝



ー白銀の巫女ー桂木透子ー
宇宙戦艦ヤマト2202外伝

第十八話









この悪夢から解放されれる為には、大帝をあのズォーダーを倒さなければ……倒さなければ終わらない・・・

私は山本玲を跪づかせ、股の下を潜らせる……
大帝を倒し、そして再びゼムリアを復興させる。
本当の楽園を創るには、彼女も必要"家畜"。

私は体調が落ち着いたところで、彼女山本玲と面会したいと、見張りに告げた。

「ねぇ。山本玲さん。と面会出来ないかしら?」

「山本?古代戦術長を呼ぶ。」見張りの兵が返してくる。

「ダメよ。山本さんに直接でなければ、重要な話を話せないわ。」
「クラウス・キーマンが関係あるのよ。」
「他の人には話せない事。」
「ヤマトが助かるかも知れない話……。」私はゆさぶりを掛けた。

少し時間を開け「…解った。」と返答を返す保安科の見張り兵。

山本は丁度、ヤマトに帰投したところだった。
駆け寄る保安科の隊員に面食らっていた。

「山本三尉。桂木透子が貴女にしか話せない事があるとか。」
「何でもキーマン中尉の事だと言っていた。」

「……キーマン中尉の事!?」

「はい。」

「解ったわ。艦内スーツに着替えたら行くわ。」

五分後、山本玲は着替えを済ませ、私のところへ面会に来た。

「桂木さん。私に話があるとか。」
山本はドアに施錠はせず、保安科の隊員が何時でも、飛び込んでこれる体制で、私に近いた。

「ええ。貴女にしか話せない事よ。」
「ドアの施錠はしなくても構わないけど、録画と録音は無しにして貰いたわね。」私はまず、彼女にそう告げた。

山本は少し、躊躇ったが一度、部屋を出て監視のシステムをオフにした。

「貴女の望みは叶えたわ。」
「話して貰いましょうか。」

私はクラウスの生い立ちから話はじめた・・・

「だから彼、クラウスはテレサの力を求めて、ヤマトに乗り込んで来たのよ。」

「……じゃあ、キーマン中尉は地球や月では長くて十年くらいしか生きれないって事。」

「そう云う事よ。」
「でも、私の故郷だったゼムリアなら問題は無いわ。」

「ゼムリア……?」

「そう。ゼムリアならね。」
「ヤマトが今、墜落しているこの惑星(ほし)がゼムリアよ。」
「白色彗星内に、滅びの方舟に捕らえられ、文明も文化も民も自滅したゼムリア。」
「このゼムリアなら、第二のガミラスに造り変える事が可能。」
「第十一番惑星のようにね。」
「造り変えるまでの間、身体を安定させる薬が必要だけど……。」

「……身体を安定させる薬?」

「そうよ。安定させる薬。」
「大気成分は地球型のゼムリア。」
「一年や二年で、人工太陽を造りガミラス人にも影響が無い大気を造れないでしょ?」
「ガミラスが第十一番惑星を今のように造り変えたのは、貴女方地球との戦争が始まった頃よ。」
「貴女方地球の暦で2191年の頃から開拓が始まったのよ。」
「完成を間近にしてヤマトが現れ、開拓は中断、カムフラージュされ隠された。地球との戦争が終わり、人工太陽を完成させるのに二年。」

山本玲は「ハッ。」とした顔を覗かせた。

「そう。完成には十一年掛かったの。」

「……でも、ガトランティスを倒さなければ、このゼムリアも解放されない。」
山本は真剣な眼差しで口を開いて来る。

「ガトランティス……ガトランティスを倒せる方法はあるわ。」
「薬のレシピもガトランティスを倒す方法も、教えてもいいのよ。」

「ただし、貴女が私に跪まづき、私の股の下を潜ればの話だけどね。」


「……貴女に跪く?」
「冗談でしょ。無理な相談ね。透子さん。」ふざけるな。と云わんばかりに私を睨み、告げてくる山本。

「嫌なら、仕方ないわ。」
「でも、じきに大帝はこのゼムリアごとヤマトを葬るわ。」
「屈辱と考えるのではなく、彼(クラウス)をガミラス人を地球を救う第一歩と考えれば、何でもない事。」

「山本さん。貴女のお兄様もクローンではあるけど蘇らす事も可能、そしてクラウスが住むこのゼムリアで暮らせは、貴女もお兄様も生きて行けるのに残念だわ。」

山本は胸元のペンダントを握り、瞳を閉じた。

「……兄さん………。」微かに漏れて来る兄さんの言葉。


「解ったわ。透子さん。貴女の股の下を潜るわ。」

「あら。そう。」私は山本の耳元で、私の股の下を潜る時に自分から「わたくし山本玲は、サーベラー様に服従致します。」
「どうかキーマンを救う術を教えて下さい。」とお願いするように囁いた。

私は全裸に成り、山本玲の目の前に仁王立ちに成った。





山本は跪まづき、床に頭を擦り付け、「サーベラー様。わたくし山本玲は服従を誓います。」
「どうかキーマン中尉を救う術を教えて下さいませ。」と誓いを立てた。

私は山本を仰向けで、匍匐前進する要領で、私の股の下を潜らせた。
山本は身体をクネクネとよじりながら潜りはじめた。



私は、玲に一つだけ教えた。

「ヤマトを起点に西へ行きなさい。」
「今は、朽ち果ててしまったけど、都が或はず。」
「そこでゼムリアの"語りべ"が教えてくれるわ。」

「……解った…。」玲は悔しそうに私を見つめる。

「あら。二つ一辺には与えないわよ。」
「取引みたいなものでしょ!?」

「あっ。そうそう、クラウスを狙ってる娘が他にも居るみたいね。」
「うふふ。」

「チラッ。」とコチラを見るが、無言で私の前から立ち去る山本玲。
私は、服装を整え、ベッドへ横に成った。
少しして、クラウスたちも一度、ヤマトへ帰投した。


第十九話
つづく。


使用している画像はイメージです。
一部、ネット内に出回っている拾い画像を使用しています。

この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち》の二次創作です。
一部、公式より引用。

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