鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

宇宙戦艦ヤマト復活編ー雪生還編ー第一話

2020-02-12 23:33:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作

古代らヤマトのクルーたちの前にメッツラーを媒体とし、再び浮かび上がる異次元の思考ホログラム。

メッツラーは、自分が異なる次元の民であること、その次元には資源が少ないため生きる糧を他の次元に求めていたこと、そしてカスケードブラックホールの正体が他次元から資源となる星々を奪い取るための巨大な次元転移装置であることを暴露し、古代たちを嘲笑いながら去っていった_。

しかし、人工物であることに活路を見出した古代は、次元転移装置の本体を発見させ、トランジッション波動砲6発を一斉射でこれを破壊する。 カスケードブラックホールは消滅し、地球は救われるかに思われた_。

だが、それは違っていた………。

ヤマト乗組員に敬礼を持って見送られながら、地球はカスケードブラックホールに飲み込まれ消滅した。 その後、残存地球人類の救助に当たっていた防衛軍旗艦ブルーアースから入電、観測の結果、地球は銀河中心部の巨大ブラックホールに飲み込まれたことが判明したと告げらた。

「古代艦長。長らく銀河中心部に調査に赴いていた波動実験艦武蔵の報告を纏めたデータが、ここにある。」 ブルーアース艦長から直々にタブレットを観せられた古代。 はじめは動画をサラッと眺めるように観ていたが、所々で気になった場面が存在した。 古代は動画を一時停止しては、気になった場面を人差し指と親指で軽く摘まむように押さえ、上下左右に拡げ、拡大、食い入るように覗き込んだ。

「……これは」と言葉には出さず、古代は心の中で呟いた。

宇宙戦艦ヤマト復活編二次創作

宇宙戦艦ヤマト2220ー雪・生還編ー

前編



残存地球防衛艦隊と合流した宇宙戦艦ヤマトは、物質の補給と修復を終え、何かに気付いた様子の古代は、ブルーアースに地球の最期を見届けると告げ、単艦にてヤマトを銀河系中心部へと発進させようとした。

「古代艦長。待ってください。」少し慌てた様子で、レーダーパネルを覗く桜井が告げてくる。

「何か?」

「ブルーアースより、強襲揚陸艇を曳航する内火艇二隻、接近。」

「その内火艇より、乗艦許可の申請あり。」通信長の中西が桜井の後を追うように告げてくる。

「うむ。回線を繋げ。」

「此方、ブルーアース艦長を兼任する艦隊司令より、貴艦ヤマトへ転属、古代艦長の指揮下へ入るよう命じられた天城二等空佐以下二十名。乗艦を許可されたし。」

「……司令。」

「中西。乗艦許可をだせ。」

「了解。」

こうして、新たに二十名のクルーが加わる事と成り、ヤマト艦内の人事が急遽、行われた。

大きく変わった人事は、航海長とコスモパルサー・チーフパイロットを兼任する小林をコスモパルサー隊隊長とし、航海長を着任した天城二等空佐を選出した。

「小林。君にはコスモパルサー隊隊長に専念して貰いたい。」

「まぁ。俺も兼任は疲れちまうから、了解っス。」

その返事に少し、呆れ顔を覗かせる天城。

天城夕貴(あまぎゆうき)24歳。女性。独身。 現在、艦長職を目指している中、この異常事態に遭遇、昇進試験前に実戦配置されブルーアースの副航海士(長)を務めていた。 今回、急遽、ヤマト転属と成る。 髪はショートカットで黒髪。 日本出身。眼は僅かにつり目で瞳は茶系、赤いルージュが好み。 どちらかと言うと、"姐さん"タイプ。 コスプレが趣味でポールダンスが得意という一面も持ち合わす。 身長は佐々木艦医より、少し高い170Cmであるが、艦内ブーツの踵高を合わせると175Cmと高身長の持ち主。 同乗したコルン=万能ロボットと仲が良い。 一等空佐の昇格試験に一度は合格するも、その祝いの席で酔って絡む上官を失神させ、保留にされた。 原因は、今の時代では珍しい合気道の段を所持しているのにも関わらず、手加減しなかった為とされている。 黒帯を剥奪する事も検討されたが、"護身術"まで取り上げるのはと当時、長官に就任した真田に救われた過去を持つ。 古代がパトロール艇艇長時代に着ていた丈の短い艦長コート、色はライトグレーを基調にブルーの縁、脚にピッタリフィットする白を基調としたパンツタイプをブーツイン。ブーツ色は黒である。 ブルーアースのイメージカラーを制服にした感じてある。 そして、アナライザーとは異なるタイプの自立型ロボット=コルンが佐々木艦医のサポートとして配置された。 コルンは二足歩行タイプで、どちらかと言えばアンドロイドに近い。 佐々木艦医がパイロットとして艦内に不在時、艦医代行を務める。 アナライザーほど砕けた性格は持ち合わせていない。 五指それぞれが更に五本づつに分かれ、端末間入力や手術を行う事が可能。 誰に教わった(インプット)のかは、解らないが、「次はお仕置きよ。」が、口癖である。 指先から超低周波から気でつさせるくらいの電流を放電する事が出来る。 過去にブルーアース内で、セクハラに値するとして、男性クルーに放電、失禁させた事がある。 以後、警告した後、それでも止めない時に放電レベルを上げる事にしている。 身長は165Cm。 女性型二足歩行タイプ万能ロボット。 「コルン」と言う名前は製作者が歴史を勉強中に"アイドル"というものに興味が沸き、そのアイドルに似せて造った為、「コルン」と名付けた。 天城夕貴二等空佐をケアする事が日課に成っている。

この他、陸戦もこなせる海兵クルー11名、甲板クルー8名、合わせて19名が着任した。

「…と言う訳だ。佐々木艦医も協力して貰えるかな?」

「了解。」 「私はパイロットをやれれば、それでいい。」

「コルンには艦橋への入出の許可を与える。以上だ。」

「天城航海長。早速だが、ワープ準備に入ってくれ。」 「目的地は銀河中心部だ!」

「了解。」

「全艦に通達。航海長の天城だ。」 「これよりヤマトはワープに入る。」 「30秒後、ワープに入る。各位、ワープに備えよ。」 着座するとすぐに右前方に設置されたキーボードをカタカタと打ち込み、ワープカウンターに合わせ、操縦悍をクイッと押し倒した。

「ワープ!」

連続ワープによって約1500光年を飛躍したヤマトは、銀河中心部まで2万光年付近に到達した。

第一話②へつづく。



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