「人間が学校というフェンスを出ると、そこは、ドラゴンワールド(現実の、悪意に満ちた世界)なわけだ。地球上には三十億だか、四十億だかの人間がいて(※)、おまえはその三十億プラス一の余り者にすぎない、おまえのことなんか誰も関心をもっていやしない、生きていようと死のうと、こっちの知ったことか、みたいな扱いを受けることになる。ある人間がだめになるというのは、そういうことなんだよ。
どうやってそれに対抗するかといったら、やっぱり自分の歌をうたい続けることだと思うね。『うるせえ、おまえのその変な歌をやめねえと張り倒すぞ』かなんか言われて、それでだめになっちゃうことだってあるけど、張り倒されても、まだ歌い続けることだ。
もちろん、ドラゴン・ワールドにあっては、明日の飯代をどうしよう、今日の部屋代をどうしようなんていうわずらいもある。それはしようがないから、思いわずらい、駆けずり回りながらでも、自分の歌だけは歌い続けるわけだ。」
※2004年現在、65億人弱。人口はすでにリチャード・バックの活躍した1970年代の2倍になりかけている
どうやってそれに対抗するかといったら、やっぱり自分の歌をうたい続けることだと思うね。『うるせえ、おまえのその変な歌をやめねえと張り倒すぞ』かなんか言われて、それでだめになっちゃうことだってあるけど、張り倒されても、まだ歌い続けることだ。
もちろん、ドラゴン・ワールドにあっては、明日の飯代をどうしよう、今日の部屋代をどうしようなんていうわずらいもある。それはしようがないから、思いわずらい、駆けずり回りながらでも、自分の歌だけは歌い続けるわけだ。」
※2004年現在、65億人弱。人口はすでにリチャード・バックの活躍した1970年代の2倍になりかけている