音速の葦

人間は一本の葦にすぎない。自然のなかでもっとも弱いものである。だが、それは考える葦である・・・

僕は耳をふさいでる(11/19修正)

2007-11-19 09:36:40 | 人生について
今日は11月15日。

気付けば、11月はもう半ばになっているし、2007年なんかはそろそろ終わりかけている。

日々は忙しく、平日は朝8時30分までには家を出て、家に着くのは早くとも21時以降だ。

それでもこれは楽な日々であり、きつい時はこれが23時や0時や、人によっては2~3日会社で寝泊りしてたりもする。

私の周りでは、日々はそんな風に過ぎている。

自分の抱える顧客の要求を満たすため、日々努力し、納期を厳守することを心がけている。

それはそれで飯を食うために、とても大事な事ではある。だが、それだけで一日が終わることに戸惑いを感じている。

ビジネス・経済・社会人としての常識。時折、そんなものが無用のものに思えて仕方が無い。それは社会人として致命的な感覚なのかもしれない。

だが、この短い人生である。明日があるかどうかわからないこの毎日、私のやるべき事は、自分が所属する組織が潤うことだけを目的とするもの、それだけではつまらないと思ってしまう。

そして、週末は日々の疲れを癒すだけで終わってしまう。この生活では、私はきっと満足して死ぬことができないに違いない。

私はやりたい事をやっていないのかもしれない。だからこんな事を考えてしまうのだろう。もしくは、やりたい事を実はやっているのに、それに気づいていないのかもしれない。

貧困はささやく、「お前の生活はお前が思っている以上にうまくいっている」。

暴力はささやく、「それでもお前の生活は安全の中にある」。

不幸はささやく、「無いものねだりはやめて、今あるものに感謝しろ」。

そうなのかもしれない。そうなのかもしれない。

それでも、遅くまで働き、家に帰ってテレビを見ながら、ビールを飲み、妻と少し話をし、そして寝るだけの毎日。

そんな日々を送れと耳元でささやく誰かの誘惑に。

僕はまだ耳をふさいでる。

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