音速の葦

人間は一本の葦にすぎない。自然のなかでもっとも弱いものである。だが、それは考える葦である・・・

沈まぬ太陽(第一版)

2006-06-15 01:37:56 | 人生について
人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ、、、

有名などこかの国の総理の発言だが、テレビであの映像を見るたびに実感してやまないことがある。それはその国で生きる人々が、中身を失いかけているのではないかという不安だ。実の無い虚像、そんなもので我々は何故か満足感を得ることが出来るほどに、我々は『進化』してしまったのだろうか。

何の意味も無いフレーズをマスコミは何度も繰り返して放送する。国家はすぐに大事な話をくだらない話にすり替えてしまう。正義は常に経済という下品な欲望の元、大義を損なわれている。

中身の無い『改革』という言葉のイメージだけで大量議席を確保した現在の自民党の議員のひどさは歴史に残るレベルの低さである。あそこまでいくと『恥』を通り越して『罪』としか言えない。概ね与党の単独政権となった今回の内閣であるが、知性さえあれば到底理不尽としか言えないような法律が『改革』の名の下に、『強引に』制定されていく。我々国民も今回の内閣を見れば、『単独政権』と呼ばれるものの『恐ろしさ』が身に染みて理解できることだろう。民主党がどう、自民党がどう、という局所的なレベルでの話では無い。

そして、国民および弱者から金を巻き上げ、アメリカにそのお金を流すなんてことをやっている今の政府は、幾ら日本が敗戦国だからとは言え、許されるものではない。格差格差で、貧富の差を大きくし、若者から夢を奪い、そしてその解決策を見つけることのできない今の現状を、『改革』だなんて口が裂けても言ってはならない。これは単に『日本の崩壊』と呼ぶほか無い。

こういう文章を書くとみんなこう思うのだろう。『ああ、一部の頭のおかしな奴が政治の悪口をまた言ってるな』と。

だが、私からはこう言っておきたい。私が言わないといけないほど、マズい時代がそこまで来ているのだ、と。

最近小学生を狙った犯罪が増えているが、これはこの国が何千年もかけて作り上げ、伝えてきた『日本の美学』が損なわれているということの証明だ。弱きを助け 強きを挫く、それこそが我々が中国や韓国を含む世界の教えを取り入れながら作り上げた日本人としての本懐だ。

そんなものを忘れ、勝ち組・負け組などと分けたがり、『自分達さえ儲かれば人が死のうがなんだろうが、知ったこっちゃない』といった思想の人間が偉そうにしている社会構造こそが、本来ならば問題視されねばならぬ。
(堀江氏や村上氏の処罰の動向、それがもしかすると、この国の現状と未来を指し示すものとなるかもしれない。)

そんな陳腐な発想に陥っていること自体が、国民総負け組への道となると私は考える。『金持ち=勝ち組』、『貧乏人=負け組』では決してないことを信じたい。我々はお金を持たぬが素晴らしい人々を、多く知っていたはずだ。

こんなくだらない価値観、そして夢の無い灰色の未来を我々は決して22世紀に持ち越してはならない。

2006年6月現在、この国で戦争を知る世代の人々は次々とその寿命を全うし、好戦的な動物本来の残虐性からまだ抜け出せないでいる一部の軍国主義の人々は、この国を軍事国家へと変貌させることを望んでいる。韓国や中国の何も知らぬ若者達は『国家戦略』としての、反日感情に素直に迎合し、『自分の状況が満足できないのは自身の国家が悪いこと』であるのに、それから目をそらされている。すでに大いなる力としての『悪意』により、正義はその力を奪われ、世界の混沌は始まっている。

22世紀。この日本、および世界はどうなっているだろう。少なくとも、今を生きる我々が、その責任を負っていることは間違いがないだろう。ここに再度生きる意味、そして自分がここにある意義を、深く考える必要があるはずだ。

いつか太陽に飲み込まれる日まで。我々は、誇りを失ってはならないのだから。

崩壊の足音

2006-06-11 21:09:54 | 今日の独り言
この度、立教大学で尊敬する起業家についてのアンケートが行われ、その第4位に堀江被告が選ばれたそうだ。(ちなみに、ホンダ創業者の本田宗一郎氏は第5位だということだ。)

この結果自体については、『そもそも知っている起業家の数が少ない』からという、無知故の結果だと思われるが、それでも尊敬する人物に犯罪者を選ぶことのできる現代の若者の考え方は、昔のそれとは異なってしまっているのかもしれない。(ビンラディンや麻原彰晃を崇拝するそれとは大きく意味が違う)

だが、もし本当に、『世の中の人間を騙してでも私腹を肥やせればいい』という発想の人間を受け入れられる、そんな愚かな時代が来ているとするならば、これは本当に国の一大事と言わなければなるまい。価値観の多様性なんていうくだらない詭弁で済ませることのできるような話では無い。

誰かが正さねばならぬ、緊急事態である。

懐古主義では決して無いが。

遠く聴こえる崩壊の足音が、時折、とても大きく聴こえる。

本当は

2006-06-11 15:46:30 | 今日の独り言
誰かの悪口だとか、政治・経済、世界情勢についてのコメントなんかどうでも良くて、ただひたすらに自分が自分であるために、前向きに生きることの素晴らしさだけを、いつまでも追っていたいと心から願っている。

そんな日を夢見て。思い悩む日々。

君の未来が心配で。

エジソンとか、アインシュタインとか、ウルトラマンとか

2006-06-06 01:11:50 | 今日の独り言
僕らが大人になるっていうのはどういうことなのだろう。

エジソンとか、アインシュタインとか、ウルトラマンだとか尊敬していた君は、いったいどこに行ってしまったのだろう。

あの子供の頃の光輝く目を失い、ただひたすらうつろな目で『労働』をこなす君は、君がなりたかった君なのか。

何も創造せず、ひたすら金儲けしか考えていない守銭奴を尊敬している今の君を、昔の君は好きになれるだろうか。

正義、愛、そして、夢。

少なくとも、僕はそんなものを、あきらめたくはない。

時はまさに世紀末。よどんだ街角で僕らはきっと、出会うのだ。