輪話和514号のコラム
▼スパイダーマン３が５月から上映される。摩天楼を舞台に、特殊な力を手に入れた等身大ヒーローが恋愛や友情、家族関係にもがき苦しみながらも、市民を守る為に宿敵と闘う映画だ。▼主人公のピーターは「大きな力には大きな義務が伴う」と殺された叔父の言葉を胸に刻み、その能力を正義のために使うことを決意する。▼惹かれあっても一緒になれないヒロインとの恋、父親をスパイダーマンに殺された親友との葛藤、新作では黒いスパイダーマンが登場、自分の心の闇との闘いに加え、３人の宿敵との闘いを描くそうで、劇場公開が待ち遠しい。▼一方で待ち遠しくない事態がこの国で進んでいる。憲法改悪と地続きの国民投票法案が、自衛隊と米軍の活動強化を目的とした米軍再編推進法とともに、国会で強行採決されたからだ。改憲して戦争できる国は目前まできている。▼私たち有権者は、先の郵政民営化選挙に踊らされ、為政者に特殊な力を与えてしまった。▼「権力を維持する為に必要なら戦争をおこす」のが権力者である。我々には戦争させない義務が課せられた。国だけでなく地方にも憲法９条を守る議員を一人でも多く送り出すことが必要だ。