アンドラゴラスのつぶやき

くる日もくる日もつぶやきつづける。
すきなものとかきらいなものとかどうでもいいものとか。
あとアニメは週40本まで。

結果論

2009年08月15日 | 何か語ってます
それって結果論だよなあ、と思うことがよくある。

地球が少しでも太陽から近かったり遠かったりしたら人間が住めない星になっていた。地球は奇跡の星だっていう。だから地球(神だったりもする)に感謝すべしって話になることがあるけど、それは逆だろう。
地球の環境に合わせて人類が進化しただけのことで、別の環境ならそれに適応した種が進化したはず。あるいはどんな生物も育たなかったか。今の人類のために地球環境が準備されたかのような考え方は驕りというものだろう。

本屋に並んでいる、大企業の成功の秘訣みたいな本。すみずみまで結果論の塊としか思えない。書いてあることが成功の秘訣というなら、その通りのことをすれば誰でも成功するのか? だとすれば世の中に倒産する企業などないだろう。社長の勘がよかっただけとか、たまたま時流に乗ったとか、成功したのは結果でしかないのではないか。
たとえば任天堂とか、一時は完全にSCEに抜かれただろうに、いまの隆盛を予想できたのか? いまうまくいっている理由なんて素人でも思いつく。ぜんぶ後付けの理由でいいんだから。
でもその理由が普遍的なもので、年月がたっても通用するものであるとは思えない。前に庵野監督が言ってた。「成功する作品はない、成功した作品があるだけだ」って。世の中を読み切ることなんて誰もできないってことか。

この10日ばかりの、芸能人が麻薬で逮捕されたニュース。あとから出てくる「そういえばあのときからおかしかった」というコメント。おかしかったのは事実としても、それは薬の影響ではなくて常態だったかもしれない。すべてのできごとがそこに結び付けられている。
それを報道する番組のほうだって、事件の前はさんざんその芸能人を持ち上げてたんでしょうに。秘儀・手のひら返しの炸裂。相手が売れてる人なら多少おかしなことをしても肯定的に取り上げるのが常だけど、ふだんから王様は裸だって言っておかないとダメでしょ。

スケールの大きい順に書いてみた。