さっき最終巻を読み終えた。
30年か・・・長かったね。昔は年に50冊くらい小説読んでて、好きな作品もたくさんあったけど、創竜伝はその中心にあった印象。・・・当時を振り返る文章を書いては消し、を繰り返したけどしょうもない内容にしかならないのでやめた。とにかく30年という期間には感慨が深い。いまや年に1,2冊しか小説読まないし。
内容はというと、6,7巻くらいが抜群に面白かった記憶。それ以降は、これ必要かなという寄り道が増えた感じ。次第に敵や舞台のスケールが上がっていって、上がりきったところで完結していればよかったはずだが、いったんしぼんじゃったんだよね。刊行ペースが極端に落ちたことも一因のはず。さすがにコントロールしきれなかったのでは。
それにしても、タイタニア、アルスラーン、創竜伝とこの数年で立て続けに完結した。これで田中さんの大長編ものは(話の連続性があるのに限れば)全部終わった。
完結したのは良いけどそれはそれで残念なような。もうお年だし、いまからシリーズ物は書かないだろうな・・・。
社会、歴史、SFの視線を持ちつつ、ちゃんとエンタメが書ける人ってなかなかいないんだよね。年1冊しか読まなくなったので知らないだけかもしれんけど。