偏愛日記

映画、音楽、時々野球。偏った視点で綴る腐女子的日記です。

アイ・アム・レジェンド

2007-12-17 23:48:11 | 映画
リチャード・マシスンの「地球最後の男」といえば、吸血鬼フリークなら一度は読んだことのある、有名な小説です。
過去に2度映画化されているのですが、いずれも未見なので、今回のリメイク版に関しては何も先入観を持たずに観に行ってきました。

で、感想はというと、原作の名前を借りた別物だわ…
正直がっかり…
原作の面白さは最終的に立場が逆転するところにあると思うんですが、それはまるで出てこない。
ハリウッド作だから、最後は希望を持たせて終わらせなきゃいけないのかなぁ…

確かに吸血鬼のような、ゾンビのようなものは登場しますがホラーといった感じがほとんどしない。暗がりでゾロゾロ出てきても、全然怖くないんですよ。「異形のもの」というだけで、恐怖を感じさせる要素がない。
こいつらの外見も、典型的なゾンビかというとそうじゃない。
見た目は派手に腐ってないし、なんとなく白くて、なんとなく無毛で、なんとなく気味悪い、その程度でインパクトも薄いんです。ムンクの「叫び」みたいな感じのヤツらを想像していただければ。動きが機敏なのもゾンビらしくないし。
まあ血に引き寄せられてたし、超人的なパワーを持っているのは吸血鬼的だとは思ったけど…

じゃあホラーじゃなければアクションか、というと、これもそうでもない。
ヤツらと一戦交える場面もあるし、主人公の隠れ家で派手にドンパチありますが、非常に中途半端な印象なんですよ。

地球最後の男になったのかと思いきや、別の場所に生存者のコロニーが出てきちゃってるし。
結局、主人公が作ったワクチンで人類は救われるのでしょう。

あぁつまんね。



「28週後…」に期待します。