ジョージのインドネシア体験記

パダン(Padang)という、インドネシア、西スマトラの地方都市での生活体験記。

No.76 パダンのきょうだい(11.10.29)

2011-10-29 22:12:39 | No.71~No.80
 私は2009年から2年間、就労ビザを取ってパダンに居ましたけれど、それ以前に3回、到着ビザ(30日間有効)でパダンに行っています。先月パダンへ行ったのが、到着ビザでの4回目。
 就労ビザでの2年間は家を借りていましたけれど、到着ビザでの滞在は1か月弱ですので、その間は友人の家に居候です。今回はずっとユリの家に居ましたが、以前は数日泊めてもらって、別の友人宅でまた数日泊まって、なんてのをしてました。

 日本と比べて、パダンでは大家族が多いようです。それで、私1人ぐらいが増えても大丈夫なことが多いようです。大家族というのは、3世代同居というところもありますけれど、きょうだいの数が多いのです。
 パダンでは、きょうだいの人数は平均すれば4~5人ぐらいでしょうか。私の友人では最高で10人というのがいるんですけど、ユリの妹のディアによると、知り合いに12人きょうだいがいるんだそう。
 近年は、インドネシア政府によって子供は2人というのが推奨されているそうですし、ある程度経済的な余裕ができて教育水準が上がれば、子供の数は減っていくのが一般則ですから、きょうだいの人数は減少傾向にあるようです。
 仮に、両親のきょうだいが4人とすると、おじ・おばは合わせて6人。それぞれに4人ずつ子供がいれば、いとこは24人になります。
 2009年のレバランに、パイナンの友人の家に遊びに行った時、親戚一同が集まる何かの催しがあったのですけど、その時には100人ほども集まっていました。
 そういう催しがなくても、近くに住んでいれば、日常的にお互いに出入りしてたりしますし、それに血縁関係のないただのご近所さんが混ざったりしますので、私なんかには誰が誰だかさっぱりわからないなんてこともよくあります。
 こういうことを、名前を覚えられない言い訳に使うわけです。

 この体験記で、これまでにも何度か登場していたと思いますが、私がパダンで一番親しく付き合っている、ユリとデキの姉弟を紹介しましょう。
 ユリの姉弟は、女6人、男3人の9人きょうだいです。
 上から順に、ユリ(女、1977生)、リカ(女、1980生)、デキ(男、1983生)、チャンドラ(男、1985生)、ディア(女、1988生)、アデ(男、1990生)、ウィウィ(女、1992生)、ポピ(女、1995生)、ディンダ(女、1997生)。末っ子のディンダはまだ中学生です。
 リカが「外国人技能実習制度」で日本に来ていた時に知り合ったのが、私のインドネシアとの付き合い始め。リカは2003年から2006年まで、日本で働いていました。リカが帰国する時に、一回ぐらいはインドネシアへ遊びに行ってみようとついて行ったのが、最初のパダン訪問でした。
 リカよりも数年前に、ユリも1年間だけ日本で働いたことがあるそう。ユリは1年間だけだったし、もう10年かそれ以上前にもなるのに、それほど日本語を忘れているようではないのがすごい。
 今、ユリは3児の、リカは2児の母になっています。
 ディアも同じく実習制度で2008年から今年の6月まで日本で働いていました。帰国して間もなくの7月に結婚したばかり。

 デキとチャンドラは2010年から一緒に日本語の勉強を始めましたが、チャンドラの方が早く機会を得て、今年の3月から、やはり実習制度によって日本に来ています。デキは12月に来日予定のようです。
 今年になってから、ウィウィとアデも日本語の勉強を始めたといいます。パダンの人達の、日本へ出稼ぎに行きたいっていう願望は強いものがあるようです。
 本当だったら、私が日本語を教えてあげればいいんでしょうけれど、時々聞きに来た時だけ教える程度。
 外国人技能実習制度については、ものすごくいかがわしいイメージが付きまとうので、関わりたくないのです。日本語や日本のことをちゃんと教えておくことが、彼らのためになることは、わかってるんですけどね。

 ユリ達の父親は、リカが来日中に亡くなったそうで、私は会ったことがありません。母親も去年亡くなってしまいました。
 ウィウィ、ポピ、ディンダは母親と一緒に田舎の家に住んでましたけど、今はユリと一緒に住んでいます。
 一度ぐらいあってもよさそうなのに、今まで一度も9人全員が一堂にそろったのを見たことがありません。ウィウィやアデまで日本に来ることになれば、当分その機会はありそうにないですね。
 (写真は2006年に撮影したもので、写っていないのはデキ)

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2 コメント

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わかりやすいですね。 (M+1)
2011-11-08 14:37:21
この前はジョージさんに会えてうれしかったです!また16日楽しみにしています★

さて、この写真、とってもいいですね~
少しみなさんの関係がわかってきたかんじ・・。

それにしてもご両親が亡くなられて、
末っ子のディンダさんは様々な心中かと思いますが、凛としているお写真ですね。
周りのご兄弟姉妹があつくサポートされているのが伝わってきました。
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Unknown (George)
2011-11-09 11:09:31
ちょっと写真について補足すると、写ってないのは長男のデキ。
後ろの赤い服のがユリの連れ合いのアンディで、右端の白い服のはこの時借りた車の運転手。田舎まで車で4時間ぐらいなので。
中央がユリと長女のナビラ。ナビラは来年から小学校だったかな。
やっぱり5年も経つと、ずいぶん変わりますね。この写真でも、前号の写真でも、左端にいるのがウィウィです。
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