地形学とGIS / Geomorphology & GIS

ある研究者の活動と思考の記録

発表とリアクション

2010-12-12 | つれづれ

最近恒例の,ちょっと遅れた事後報告です.

11/27(土)に京都で開催された,第二回GISランドスライド研究会に参加しました.地すべり,斜面崩壊,GISに関する発表が多数行われました.防災科学技術研究所,京大防災研究所などの共催で,50名ほどが参加しました.

僕は研究会の前半で発表しました.タイトルは「日本の地形発達史研究とランドスライド」.日本では斜面崩壊などのランドスライドが活発であるにも関わらず,地形発達史の研究では地殻変動や氷河・周氷河作用の影響のみが注目された時期がありました.その結果,ランドスライドと地形発達を結びつけた研究が遅れました.この件についてレビューしました.若い研究者が,勉強になりましたと言ってくれたのが嬉しかったです.

12/6(月)には国土交通大学校で講義をしました.昨年に引き続き,GISを用いた地形解析について話をしました.講義中は異様なくらい静かで,どうなることかと思いましたが,その後で質問が5件ほど出てホッとしました.

12/9(木)にはインターネットのユーストリーム配信で,シリアの考古遺跡の調査について話をしました.考古学の若手である近藤さんと阿児さんの企画による「友引ナイト」への出演でした.僕はテレビに出るような研究者ではないので,不思議な感じでしたが,小学校の時に放送部だったこともあり,楽しむことができました.こちらも終了後,ツイッターで面白かったと言ってもらえたのが嬉しかったです.

人前で話すことは嫌いではなく,仕事でもあるので何度もやっているのですが,聴衆が面白く感じているのかが気になります.それは,未だに発表に強い自信を持てないことを反映しています.恐らく,強い自信は一生持てないでしょう.

最近は忙しく,不完全な準備で発表することが増えてきてしまったと感じていますが,やはり良い発表をすることを諦めてはいけないと思っています.

And you need a little confidence to pull you through.
(Body and Soul / Rick Astley)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。