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正しい裁判を得るために

鳴らない鐘ー鳴らないからこそ有名、何故だ

2015年10月12日 | 日記

モスクワのクレムリンには「鐘の皇帝」があります。
皇帝と呼ばれるのは高さ6.14m、重さ200トンで、世界最大の巨大な
鐘ゆえである。
しかし、残念なことに一度も鳴らされたことはない。
製造中に一部分が欠け落ちたためである。
しかし、イワン大帝の鐘楼の横に堂々と鎮座している。
人気のポイントである。

  
欠け落ちたかけらも一緒に飾ってある。その大きさを見てください。
如何に大きいかです。台の上に立っている私より大きいです。

  

クレムリンは今年の9月15日(日本時間)のこと。

今年はもう一つ鳴らないことで有名な鐘をみました。こちらは鐘を一度ついて
ヒビが入り、それ以降一度も鳴らされたことがないもの。
そうです。
フィラデルフィアの「自由の鐘」です。

  

こちらの方は極めて控えめな大きさです。大きさよりはアメリカ独立のシンボルとして
の意義ゆえ多くの人々が訪れます。自由のシンボルです。

  
今年の7月4日(日本時間、現地時間では独立記念日の前日7月3日)のこと。

どちらの鐘も製造年代は1700年台のこと。

鐘は本来「鳴るもの」である。鳴って当たり前。鳴らない鐘では鐘とは呼べない。

ただ鳴らすだけが目的であれば何でもいい。でも、音が出る以上のことを期待して
作られたときは、そしてそちらの方(シンボルと言いていいかも)が遥かに意味、
意義あるものであるときには、人知を超えたもの(神とか宇宙とかいう人もいる)が、
鳴ることを妨げるのかもしれない。
それでもこうして何百年も生きて人々の注目を集めるのは、鐘の後ろにある見えない
何ものかの訴える力ではないだろうか。

自由の鐘は自由を、鐘の皇帝は大きさ(偉大さ)を象徴しているのだろうか?
二つの国の違いをも表しているのだろうか?

今、米露は第二の冷戦時代かといわれるほど世界平和、秩序の在り方について
対立しているが、それはこの二つの鳴らない鐘に象徴されているのだろうか。

おまけです。
鐘楼の反対側には一度も発砲されたことない、当時は(1586年)は世界最大の
口径をもっていた「大砲の皇帝」がこれまた鎮座している。その前で。
なお大砲の前に置かれた弾丸は飾りとのこと。それでも一つ1トンの重さがある。

 

hi! good!


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